この時代に20万部売れる雑誌「LDK」
女性目線、そして主婦目線な雑誌 LDK。タイトルにある「VERY」や「LEE」同様、ターゲットは30代〜40代の主婦層です。
しかしながら、VERYやLEEはファッション誌。「LDK」は生活雑誌のためジャンルは異なります。
趣味嗜好、ライフスタイルによって明確に細分化される雑誌とあって、人気誌それぞれのターゲット像や違いを先ずは説明します。
主婦向け雑誌の棲み分け
リッチママ系雑誌
リッチママ系雑誌
- VERY
- STORY
- Mart
比較的、時間や経済力に余裕のある方がターゲットです。
カジュアルママ系雑誌
カジュアルママ系雑誌
- LEE
- saita
生活雑誌「LDK」はカジュアルママ向け
「少しでもお得に、賢くものを買いたい」というマインドが強いため、リッチママ系層には、あまり響かないはず。
また、創刊3年で部数が倍増したということは、それだけ読者が増えたということですよね?
カジュアルママに分類される主婦層を中心に、もしかすると一人暮らしの女性や、その他の年代の読者が増えたのかもしれません。
広告に左右されない記事作りが「LDK」の売り
雑誌なのに広告収入が無い
純広告と呼ばれるページや編集タイアップ記事が見当たらないのです……。これには正直、驚きました。
広告で成り立っていると言っても過言ではない今の雑誌。広告収入が無いとなると、雑誌が売れない限り売上は立ちません。
広告収入が無いということは、広告主に左右されないということ。
つまり、これは好きなことを書けるということ。 雑誌の世界において、これはかなり大きな違いのはずです。
テストに割く時間が多い
特集毎に取り上げるアイテム数の多さにも驚きます。毎回、かなりの数を検証している様子。
ひとつひとつ実際に使ってテストする手間と労力が誌面に反映されているため、読者にウケるのも納得です。
歯に衣着せぬ辛口評価
広告に左右されず良い悪いをハッキリ書くことが消費者目線につながり、結果、それがファンを増やしている要因に繋がっているのかもしれません。まとめると、下記がLDK人気の理由と言えそうです。
ポイント
- 広告に左右されない編集部(消費者)目線の記事
- ストレートな評価
- テストアイテム数の多さ
憧れより共感を求める雑誌の読者
ひと昔前とは違い、読者が雑誌に求めるものが憧れから共感に変わっているような気がします。
ただでさえ、雑誌が売れない時代。実用的で有益な情報を得られないなら、わざわざ雑誌を買う読者は減る一方です。
そんな時代に創刊3年程で部数倍増は、そうそうないこと。
どんなジャンルにも言えますが、女性を味方につけると強い……ですよね(笑)ネタ切れが気になるところ……ですが今後もときどきチェックしてみようと思います。