我が家では、洗面・脱衣所をリノベーションした際、内装の仕上げ材に「木毛セメント板(木毛板)」を使っています。
そこでこの記事では、我が家の施工例をもとに施工の流れと、木毛セメント板のメリット・デメリットをご紹介します。
「木毛セメント板を内装に使った例を見てみたい」「塗装するとどうなる?」と疑問を抱く方は、ぜひ参考にしてください。
木毛セメント板とは木材をセメントペーストで圧縮成型した建材のこと
一見するとコンクリート打ちっぱなしの質感に見えますが、表面に凹凸があり、木にもクロスにもない独特の風合いが特徴的な建材です。
木毛セメント板の種類
種類
- 普通木毛セメント板
- 中質木毛セメント板
- 硬質木毛セメント板
普通木毛セメント板 | 中質木毛セメント板 | 硬質木毛セメント板 |
かさ密度0.4以上0.7未満 | かさ密度0.7以上1.0未満 | かさ密度1.0以上 |
※かさ密度とは一定容積の容器に粉体を目一杯充てんし、その内容積を体積としたときの密度のこと
他に「木毛パーライトセメント板」や「壁耐火30分」「壁耐火1時間」などもありますが、上記が代表的な種類です。
木毛セメント板の価格
厚みが、15/20/25/30/40/50mmと複数あり、種類と厚みによって価格が異なります。
ちなみに……
木毛セメント板の施工方法
内装材に使った場所は、洗面・脱衣所です。
1. 木毛セメント板を塗装
スプレータイプの塗料を使い、表面に吹き付ける方法です。
使った塗料はこれ!
人が触れたり、ものをあてたりして表面が削れても、スプレーならささっと塗り直しできます。
2. 石膏ボードの下地に木毛セメント板を貼る
この場所は2回目のリノベーションとなるため、既にクロスが貼ってありますが、ここに木毛セメント板を取り付けています。
3. 木毛セメント板をビス止め
場合によっては、木毛セメント板と床の境目に「巾木」を取り付けますが、我が家は「巾木なし」にしました。
※巾木とは壁と床の境目に取り付ける部材のこと
4. 棚などを取り付けて施工完了
内装工事が終わり、ここからは洗面台や照明などの設備を設置していきます。
木毛セメント板を内装仕上げに使った洗面・脱衣所
木毛セメント板は水まわりに使っても大丈夫
当初は「木毛セメント板を、水まわりに使っても大丈夫?」と不安を抱きましたが、水がバシャバシャとかかる場合を除けば、問題ありません。
その点、我が家の洗面台はハイバックのため、水はねの心配がなく安心です。
木毛セメント板のメリット
メリット
- 耐火性がある
- 防腐剤やホルムアルデヒドを含んでいない
- 吸音・防音性が高く、調湿効果に期待できる
耐火性がある
防腐剤やホルムアルデヒドを含んでいない
そのため、火災や地震などの被害にあっても有害物質が飛散しないのはメリットです。
吸音・防音性が高く、調湿効果に期待できる
断熱にも優れているため、夏は涼しく冬は暖かいのも特徴です。
また、脱臭性があることから、トイレなどの内装材として使うのも有用といえます。
木毛セメント板のデメリット
表面が荒いため、手で触りにくい
木毛セメント板は、見た目のとおり表面に凹凸があり、触るとざらざらします。
内装材として使うときは「人があまり触れない場所」を選ぶ必要があると思います。
木毛セメント板はインテリア性が高い
コンクリート打ちっぱなしのような雰囲気があるため「クールな空間にしたい」ときにも、インテリアとして役立ちます。
アクセントクロスの代わりに取り入れるのも一つの手
アクセントクロスとは、一部のクロスを別のもので仕上げる貼り方のことです。
「クロスでは物足りない」「素材の違いを楽しみたい」という方には、もってこいの内装材ではないでしょうか。
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木毛セメント板を塗装して内装仕上げに!我が家の施工方法まとめ
木毛セメント板はインテリア性が高いのはもちろん、建材としても非常に優れているため、部屋の一部にアクセントとして設えるだけでもおすすめです。
塗装して色を変える、あるいは素材感をそのまま生かすのも良い建材です。
使い方次第で、さまざまな表情をみせてくれます。
リフォームやリノベーションをお考えの方は、木毛セメント板の採用をぜひ検討してみてください。
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