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2018年4月「夕張市石炭博物館」全面リニューアルオープン
明治・大正・昭和・平成と100年続いたのち、1990年に最後の炭鉱が閉鎖され2007年に財政破綻した夕張市。
そんな夕張の「炭鉱の町」としての歴史やその世界を学べる場所として2018年春、「夕張市石炭博物館」が2年に渡る全面改修工事を終えました。
展示では、夕張がこれまで辿ってきた歴史を時系列に沿って学ぶことができ、音声や映像から炭都で暮らした人々の記憶を振り返ることができます。
「炭鉱の町バリバリ夕張」の博物館に見る意気込み
入場無料の1階スペースを抜け、2階(有料)へ進むと目に飛び込んでくるキャッチコピー。
- 全国最低の行政サービス
- 全国最高の市民負担
- リスタート
など、夕張市のありのままを表す展示。潔い(笑)
パネルで学ぶ夕張の歴史
その他にも2階スペースには、
- 北海道の開拓
- 採炭全盛期の夕張
- 財政破綻
など、それぞれの時代がパネルで展示されています。
一番の見どころは模擬坑道





※大変残念なことに2019年4月、坑道で火災が発生。現在は展示を中止しています。
1. 地下坑道展示室
蝋人形がズラリ。ここでは、明治時代から昭和時代までの探鉱作業の様子がリアルに再現されています。
2. 炭鉱機械館と採炭作動館
続いて「炭鉱機械館」と「採炭作動館」へ進みます。





3. 国登録有形文化財「旧北炭夕張炭鉱模擬坑道」
ここからいよいよ模擬坑道。
この模擬坑道は「旧北炭夕張炭鉱天竜坑跡(実際の採炭現場)」を利用した展示で、日本唯一という貴重なものです。
安全上の理由から、坑道内は上記の通り、飾り矢木で覆われています。
上記が石炭を掘る最前線(切羽(きりは))。
下記は、本物の石炭層と掘削機械。実際に触れることができます。
冷んやりする坑道(地下)で目にする、迫力いっぱいのこの風景。怖いような楽しいような(笑)終始圧倒されっぱなしでした。
未完リニューアルの謎「夕張市石炭博物館」まとめ
北海道命名150年という節目にリニューアルオープンした夕張市石炭博物館。
「未完リニューアル」と謳う理由は、「未完の博物館として、短いスパンで展示品を変え飽きさせない展示にしたい」という、夕張市の想いからなのだそう。
「変化する博物館」と位置付けしているだけに、町全体も同様に再生への道のりを歩んでいって欲しいと、同じ北海道に住む一人として願います。
頑張れ、夕張。
夕張市石炭博物館
時間:10:00~17:00 ※10月のみ10:00~16:00
料金:大人¥1,080(中学生以上)子供¥650(小学生)
※駐車場あり
https://coal-yubari.jp/