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ミニショップの集合体「space1-15(スペースイチイチゴ)」
築40年!? もっとでしょうか……。
古いマンションの一室が、それぞれのショップオーナー(道内のものづくり作家やクリエイターなど)によってリノベーションされ、主に週末のみオープンしているオモシロスポット「space1-15(スペースイチイチゴ)」。
駅近(地下鉄・東西線/西18丁目)ですが、見た目は一般的なマンションとなんら変わらず、裏通りに面していることもあり「え?本当にここなの?」と思ってしまう佇まい。
マンションの名前は「シャトールレェーブ」。フランス語で 「夢の城」という意味だそう。
テナントと住居が混在する築古マンション
space1-15には、自動ドアでそのまま入れるかと思いきや入れません。
ショップと住居が混在するマンションのため、入り口にはオートロックがあります。中に入りたいときは、インターホンを使って行きたいお店にピンポンし、ロックを解除してもらう必要があります。
2Fから8Fまで約20店舗あるspace1-15

space1-15で人気のCAPSULE MONSTER(カプセルモンスター)
space1-15の各フロアには、4つほどのミニショップが入居しています。玄関が開いていればオープン、閉まっていればお休みです。
どのショップもそれぞれ工夫しながら、リノベしている様子が伺えるため、これを見るだけでも楽しい。アクセサリーに雑貨、本屋にレコード、スイーツの他にはチーズ、そしてカフェまで様々です。
上記は、203号室にある「闇月創房」さん。真鍮や銅を使ってアクセサリーや看板などを作る工房兼ショップです。
【隠れた名店】503号室のCAPSULE MONSTER(カプセルモンスター)

出典:capsulemonster
焼き菓子とケーキが美味しいと評判の「CAPSULE MONSTER(カプセルモンスター) 」は、おそらくspace1-15で一番人気のショップ。
土日はほぼ行列です。無添加でグルテンフリーのお菓子もあり、わたしもおすすめのショップ!
築古マンションの活用法として……
築古でも借り手(または買手)が途絶えず、しっかり管理されたマンションであればいいですが、住居用のみの築古マンションは、借り手が現れず空室が増える→管理が行き届かなくなる→スラム化の一途をたどる……という物件が、これから増えていくと思います(既に問題になりつつありますよね)。
「新しい活用法」と思わせてくれるspace1-15のような築古マンションの活用法は、入居住民や周辺地区とのルール作りなど、様々なハードルがあるとは思うものの、マンションのスラム化を防ぐ一つの解決策になるのでは?と思います。
space1-15に見るリノベーションの可能性まとめ
いわゆる ' 商業施設 ' という雰囲気が全く無いのもspace1-15の魅力。
普通のマンションのため当然といえば当然ですが、クリエイティブマインドを感じる……と言いますか、毎回行く度に面白い発見や気付きがあります。
ただし、築古ゆえ近い将来建て替えもしくは取り壊しになる日が来るはず……。できれば今後も長く存続してほしいですが、その後の展開が今から気になってしまいます。
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