
この記事では、オフィスリノベーションの効果とデメリット、そして具体的な費用を解説します。
























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オフィスリノベーションは業務の効率化や生産性向上に効果的


リノベーション後のオフィスです
メリット
- 環境の「進化」により、社員のモチベーションアップにつながる
- 採用とブランディングに影響する
- 移転コストや経費の節減に期待できる
























しかし昨今は、オープンなワークスペースや斬新なインテリアを取り入れるなど、ハイセンスなデザインオフィスが増えています。
























これは「働き方改革」が叫ばれるなか、ワークスタイルの見直しだけでなく、長い時間を過ごすオフィス環境そのものを見直すことにも、意識が向けられている証拠といえそうです。
メリット1. 環境の「進化」により、社員のモチベーションアップにつながる
オフィスリノベーションは、見た目に限ってデザインするだけではありません。
























メリット2. 採用とブランディングに影響する
単なる改修ではなく、デザイン性を取り入れたオフィスリノベーションであれば、企業イメージも大幅にアップします。
























メリット3. 移転コストや経費の節減に期待できる
オフィスを新しい場所へ移転するとなると、さまざまな経費がかかります。
その点、リノベーションであれば、物件の契約料や移転に伴う経費を削減することが可能です。
























オフィスリノベーションのデメリット
ポイント
- 一時的に引越しが必要になる
- 計画通り工事を進められない可能性がある
- 追加工事が発生する場合もある
メリットとは反対に、考えられるデメリットには上記のような点が挙げられます。
























それが、共用部分です。
条件は物件によってさまざまですが、必ず事前に管理会社の規約を確認しておきましょう。
























オフィスリノベーションの注意点
注意点
- 原状回復の有無
- コンセプトを明確にする
- ゾーニングとレイアウト
- 消防法の制限
オフィスデザインのメリット・デメリットの次に、知っておきたいのが注意点です。
まず、オフィスを賃貸している場合は、「原状回復」が基本となります。
原状回復とは、契約終了の際に、もとの状態へ戻してから返却すること。
























そのため、事前に「どこまで回復する必要があるか」をハッキリさせ、撤退時のコストも考慮しておくとよいでしょう。
安全に避難できるデザインが必須
人が集まるオフィスは、火災などに備え安全に避難できるデザインにする必要があります。
「部屋」とみなされる場所には消防設備を増設したり、排煙窓を設けるなどの対策が必要になるケースも。
























人が通る通路の確保や、デスク同士が背を向けた場合のスペースなど、ゾーニングにも注意しましょう。
内装デザインをプロデュース!30坪のオフィスリノベーション事例


解体前のオフィスです
わたしが担当したこと
- オフィスの間取り変更
- 照明計画と内装のデザイン
- オフィス家具のレイアウト
- 新調するインテリアのスタイリング
オフィスの内装デザインを担当させていただくにあたり、わたしが担当したのは主に上記の4点です。
プロディース(プランニング)のポイント


3パターンの間取りを作成
打ち合わせ当初は、さまざまなご要望がありましたが、最終的には「プランA」で間取りが決定しています。
間取りが決まったあとに、内装デザインについて話を詰めていきますが、この際わたしがポイントとしたのが以下の内容でした。
ここがポイント
- 壁や天井に「白」を使わない(窓は除く)
- 蛍光灯を使わない
- 間仕切り全てにガラスを採用
- 手持ちのオフィス家具を合わせやすい内装にする
プロデュース(プランニング)の苦労点
























そのため、施主(お客様)が工事を依頼した施工会社の方々と一緒に、工事を進めていくという形となります。
今回のプランニングでは、下記の3点に苦労しました。
- デザインの意図をスムーズに伝えられない
- 消防法の壁(デザイン通りに仕上げられない)
- 資材の全てを希望通りにチョイスできない
























また、内装材や設備類に関しては、基本的に施工会社が提携する業者からの選定となるため、思うような資材を使うことができず悩んだ部分もありました。
オフィスリノベーションのビフォーアフターと施工ポイント
























1. ライティングレールを採用した天井とフロアタイルに張り替えた床
Before→After
天井と壁は、クロス仕上げにしています。
























床は、カーペットからフロアタイルにし、モルタル調のタイプと木目調のヘリンボーン貼りを使い分けています。
2. 二色のグレーを使い濃淡で変化を付けた壁
Before→After
壁のクロスには、2色のグレーを採用しています。
























3. 壁は全てガラスのパーテーションを採用
























こちらのオフィスは二面採光のため、室内はとても明るいですが、だからこその光を活かし開放的な空間にするのが狙いでした。
























4. スイッチやブレーカー類を造作棚に設置
























天井側の扉を開ければ、ブレーカー類をすぐに確認できます。
5. 内窓の設置とバーチカルブラインドへの変更
リノベーションを機に、窓は二重にしています。
結露を防ぎながら、断熱効果を高めるのが採用の理由です。
























移転後のオフィスの様子
Before→After
リノベーションが終わり、引っ越したあとの社内がこちらです。
























ガラスのパーテーションは窓用フィルムで目隠しすることも可能
今回のリノベーションでは、オフィス内にガラスのパーテーションを設置しましたが、「目線」が気になる場合は画像のように窓用フィルムを貼ることも可能です。
























オフィスリノベーションに必要な費用と相場
(例)35坪のオフィスリノベーション
- 坪単価が10万円の場合の工事費は350万円
- 坪単価が30万円の場合の工事費は1,050万円
35坪程度の一般的なオフィスに必要な工事費用は、坪単価10万〜30万円が相場です。
部分的にリノベーションする場合であれば、坪単価を10万円前後に抑えられますが、デザイン性の高いリノベーションとなると、やはり20万円〜30万円前後が必要になります。
























オフィスリノベーションの工事の流れ
ポイント
- 仮設工事
- 軽鉄工事
- 内装工事
- パーティション工事
- 電気設備工事
- 空調換気設備工事
- 消防設備工事
工事は一般的に、上記の流れで進められます。
オフィスリノベーションの事例まとめ
メリット
- 環境の「進化」により、社員のモチベーションアップにつながる
- 採用とブランディングに影響する
- 移転コストや経費の節減に期待できる
ワークスタイルに合った間取りやデザインを導入できるオフィスリノベーションには、前述したように上記のようなメリットがあります。
また、他社との差別化や企業イメージの向上は、オフィスを単にリフォームするだけでは実現不可能です。
従来の画一的なオフィスに「自由」と「クリエイティビティ」を取り入れられるのは、リノベーションだからこその魅力ではないでしょうか。
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