
この記事では、民芸品、木工作品というテーマのもと、洞爺湖でさまざまな作品を彫り続ける、後口(あとぐち)さんをご紹します。














目次を流し読み
「洞爺湖」は北海道を代表する温泉観光地














洞爺湖は映画「しあわせのパン」のロケ地
洞爺湖は、2012年に公開された映画「しあわせのパン」のロケ地としても知られています。
映画の中に登場するカフェ「ゴーシュ」も実在する素敵なお店で、新千歳空港から車で90分、札幌からだと約2時間前後でアクセスできます。
ニセコ周辺のエリアと合わせて、洞爺湖を巡るのもおすすめです。
創作手彫熊「あとぐち民芸品」














カーブする道沿いに建ち、よくよく見ると、変わった形をしています。














「あとぐち民芸品」の店内














そのため、お店にお邪魔できるのは夏の間だけです(10月初旬には旭川へお戻りになるようです)
店内には、あとぐちさんの作品がズラリ!
しかしながら、お邪魔した日は、かなり少なめでした。
あとぐちさんに伺うと、「だいぶ、売れちゃってね」とのこと。
ここから、多くの木彫り作品が飛立つのは何よりのことです。














コロポックルは「あとぐち」でしか買えない木彫り作品


あとぐちさんのコロポックルとヴィンテージの木彫り熊














わたしは、大小二つを連れて帰ってきました。
左側が埋れ木、右側がエンジュ(槐)です。
コロポックルとは














昔、アイヌコタンに幾日もの間、厳しい寒さが続き、アイヌコタンの人々は食べるものもなく飢えろ寒さのために大変困っていた時、どこからともなく現れ、毎日山の幸を運んでくれる者がおりました。
そのためにアイヌコタンの人々は飢え死にせずに済みました。
後に蕗(ふき)の下に住む小人のした事と分かり、アイヌコタンの人々はコロポックルと呼び、幸せの神様、願いの神様として祭るようになりました。(アイヌの伝説より)
木彫りといえば熊














本当は、熊の木彫りも連れて帰りたかったのですが、今回は完成品が少なく断念。
「まだ目を入れてないからね。」と、あとぐちさんが仰るように、熊の木彫りは目を入れてから初めて完成と呼べるそうです。
※目を入れず彫る職人さんも居ますが少数派のような気がします


埋れ木で制作中の木彫りたち。とても硬い素材のため、刃が欠けないよう水に浸らせているとのこと
洞爺湖といえば「ラムヤート」や「toita(トイタ)」も


ラムヤート
















toita(トイタ)
「ラムヤート」は石窯焼きのパン、「toita(トイタ)」は調味料のお店です。
ラムヤートは逆から読むとトーヤムラ(洞爺村)
ラムヤートのパンは、砂糖を使わず、無添加でこだわり満載!
北海道産の小麦や食材を使い、安心安全なパン作りをされています。














数種類のナッツとスパイスが絶妙な味で、一度食べたら癖になります。
形も味も実にユニークです。
toita(トイタ)は、ラムヤートのすぐお隣にあります。
パンを買ったら、お次はぜひ、トイタへ行ってみてください。
コロッポクルは民芸品という名の木工アート
「民芸品」と聞くと、「若い世代には馴染みのないもの」というイメージがありますが、言い方はなんであれ、手作りされる民芸品たちは、もはやアートです。
木彫り熊をはじめ、職人さんは年々減る一方ですが、どうかのこの素晴らしい木彫りの魅力が、もっともっと広がることを願うばかりです。
後口(あとぐち)民芸品
北海道虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉4














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