
同棲や結婚を機に、パートナーのインテリアセンスに疑問を抱く人は少なくありません。
結論からお伝えすると、センスを直せない代わりに法則を知ることで改善できる、というお話です。














ダサいインテリアに悩む人の声
ここでは先ず「ダサいインテリア」に悩む人の声をまとめています。
ネット上には共感の声が多く、回答を見ると「妥協する」「エリアを決める」などのアドバイスが多数見られました。



引っ越しまであまり時間がないのに、折り合いがつかずに悩んでいます。
たとえば茶色のシックなキャビネットの横に、ピンクのお姫様ちっくなカラーボックスが置いてあったりします。






今日のは粉ミルクの空き缶で照明を作ったり…空き缶を潰してペンキを塗ってフェイクグリーンを飾ったり。
埃まみれで汚くなりそうですし、貧乏くさい感じませんか?
引用:Yahoo知恵袋、お悩み解決掲示板
ダサいインテリアに悩む人への回答



奥さんがカラフルなのが好きなのならば、カラフルな家具を少し入れることで(差し色の感覚で)ぐっとセンス良く全体をまとめるのがあなたの役目です。
寝室はシンプルにしてくれないか?と妥協案だしてみては?






ダサい部屋の特徴
ダサい部屋の特徴
- 家具のテイストがバラバラ
- 色使いが多く落ち着かない
- 収納が下手
ここからは「ダサい」と言われる部屋の特徴3つを順に見ていきましょう。
特徴1. 家具のテイストがバラバラ
インテリアがダサいと感じる最大のポイントは統一感の無さにあります。














またパイン材のような明るい色味の家具に、ウォルナットのような濃い色味の家具を合わせるのも違和感を感じてしまいます。
特徴2.色使いが多く落ち着かない
後述しますがインテリアは配色が鍵と言っても過言ではありません。
ですが「ダサい」と感じる部屋には「配色」という概念がなく、ただただ好きに並べただけというケースが多いです。
特徴3. 収納が下手
物の整理ができておらず「布で隠しただけ」のような収納は、生活感丸出しで見た目に良くありません。
片付けられないがゆえ「夏でも暖房器具がある」「冬なのに扇風機が出しっ放し」など季節感を意識できない人の部屋もやはり、ダサいです。
ダサいと言われがちなインテリア
インテリアの種類 | 月間検索ボリューム(※) |
ブルックリンインテリア ダサい | 880 |
男前インテリア ダサい | 590 |
ナチュラルインテリア ダサい | 320 |
カフェ風インテリア ダサい | 260 |
100均 インテリア ダサい | 210 |
北欧インテリア ダサい | 140 |














ここ数年で定番化したインダストリアルの流れからか、ブルックリンインテリアや男前インテリアというワードが上位を占めています。
おそらくこれはTV番組「ヒルナンデス」や「有吉ゼミ」で取り上げられる機会が増えたことも関係していると予想。
DIYが定着したことで100均でもリメイクシートやフェイクアイテムが増え「カフェ風」「ブルックリン風」を意識する人が増えたように感じます。
※月間検索ボリュームとは、あるキーワードが月間どのくらい検索されているかを表す値のこと。ボリュームが大きいほど、それだけ関心が高いことを意味しています。
ダサいインテリアは統一感の無さと安見え感に原因あり
ここまでの流れをまとめると、インテリアをダサいと感じてしまうのは、統一感の無さと安見えするところに原因があると言えます。
「◯◯インテリア ダサい」と検索されるインテリアはどれも、それ自体がダサいと言うより、見せ方に問題があるケースが多いです。
例えば「男前インテリア」に関して説明すると、ダサいと言われる理由は下記の3つにあると考察。
男前インテリアがダサいと言われる理由
- アルファベットを乱用しているから
- ◯◯風のリメイクシートが悪目立ちするから
- 物が多くごちゃごちゃしているから
ダサいと言わせないためには、次項でご紹介するポイントを押さえる必要があると考えます。
ダサいを脱却するにはインテリアの法則を理解する


イラストに描いていただいた我が家のリビングダイニング
長くなりましたが、ようやくここからインテリアの法則について解説します。
絶対に覚えておきたいポイントは下記の二つです。
- カラースキームを取り入れる
- フォーカルポイントを決める
法則1. カラースキームを取り入れる
カラースキームは色彩計画とも言われ、インテリアの色彩を計画的にコーディネートすることを指します。
カラースキーム(色彩計画)の基本
- 空間の60%:ベースカラー
- 空間の30%:テーマカラー
- 空間の10%:アクセントカラー














ベースカラーの基本|主張しない色がベスト


ベースカラー














代表的な色は白やアイボリーです。
無難ともとれる色ですが、どんな色にも合わせやすく馴染ませやすい点においては「失敗」の少ないチョイスといえます。
テーマカラーの基本|好きな色をチョイス


テーマカラー














空間のイメージを決める色のため、好きな色を選んでOKですが、色相の違う色を何色も取り入れるのはNG。
なるべく同系色にまとめ、トーンを合わせるほうが統一感を持たせられます。
アクセントカラーの基本|目を引く強い色を選ぶ


アクセントカラー














空間の10%程度ではあるものの、ベースカラーやテーマカラーには無い色をチョイスすることでインテリアの完成度が増します。
法則2. フォーカルポイントを決める
フォーカルポイントとは建築やエクステリアなどに使われる言葉で、視線が最も集まる「見せ場」のこと。














「インテリア映えする部屋にしたい」という時は、このフォーカルポイントが必要不可欠です。
フォーカルポイントの効果
- 見せ場が生まれる
- 空間が引き締められる
- 奥行きを感じられる
- 周囲の意識をそらす
フォーカルポイントで得られる効果は主に4つ。次項でそれぞれのポイントを解説します。
効果1. 見せ場が生まれる
壁面のアートボードが目を引くこちらのお部屋。














空間自体が素敵なため、アートボードが無ければ無いでそれも良しという意見もあるでしょう。
しかしながらこのボードのおかげで目線が部屋の奥に行き、自然と広く感じられるのがポイントです。
効果2. 空間が引き締められる
家具やインテリアを同系色でまとめる際にも、フォーカルポイントが役立ちます。
この画像の場合は、ラグと椅子に同色の差し色を取り入れた例。
これにより、床に目が行きます。














効果3.奥行きを感じられる
こちらは「勾配天井」を取り入れた例。














このアシンメトリーに視線を集めることで、リビングにより奥行きを感じることができます。
効果4. 周囲の意識をそらす
物が多い部屋や見せる収納が主な部屋は、見た目が乱雑になりがちですが、それをカバーしてくれるのもフォーカルポイント。














これにより、乱雑な印象が薄くなる……というわけです。
嫁のインテリアセンスがダサいまとめ
センスは良いに越したことはないものの、インテリアに関してはご紹介した法則を知ることも大切。
- カラースキームを取り入れる
- フォーカルポイントを決める
この二点を押さえるだけでインテリアは必ず良くなります。
そのうえで家具やインテリアの素材を統一させれば、ダサいとは言わせない仕上がりになるはずです。
センスをどうにかしたいと悩む方はぜひ一度、この法則を参考にを再度インテリアを見直してみてください。