
マンション選びの際、意外と見落としがちなのが駐車場の形式です。
「機械式駐車場って、出し入れが面倒なだけでしょ?」と思われがちですが、実は防犯性の高さや賃料の安さといった、都市部ならではのメリットも存在します。
しかし一方で、毎日の入出庫にかかるストレスや、将来的な「修繕積立金」への影響など、住み始めてから気づく深刻なデメリットも無視できません。
この記事では、ライフスタイルリフォームアドバイザーの視点から、機械式駐車場の本当の良さと、知っておかないと怖いコストの現実を徹底解説します。
あなたの暮らしにあうのはどちらのタイプか、一緒に見極めていきましょう。
機械式駐車場とは機械が車を出し入れする駐車場のこと
機械式駐車場は、昇降機やパレットなどを使って、機械が車を出し入れする駐車場のことです。
マンションでは「垂直循環方式」や「二段方式」が多く、2〜3階建てまたは地下に設けます。
機械式駐車場の種類
機械式駐車場の種類
- 地上二段式
- ピット二段式
- 昇降横行式
- 垂直循環方式
- エレベーター方式
土地の広さにも関係しますが、機械式駐車場の大半が「地上二段式」「ピット二段式」「昇降横行式」です。
「地上二段式」「ピット二段式」「昇降横行式」
出典:suumo
「垂直循環方式」「エレベーター方式」
我が家が「機械式駐車場のマンションは買わない」と決めた理由
我が家は、2016年に中古マンションを購入し、フルリノベーションしています。

札幌でも立地が良いエリアほど「駐車スペースが少ない」というマンションは多いため、機械式駐車場を採用しているところも少なくありません。
しかし、わたしたち夫婦は「コストが掛かる」「デメリットが気になる」と感じました。
結果、「駐車場は平置きで充分」と思い、機械式駐車場のマンションは購入を見送っています。
駐車場は収入源となるか金食い虫となるかがポイント

札幌は豪雪地帯のため、「屋根のある機械式駐車場であれば、平置きよりも便利」と思われがちです。

雨風ならまだしも、雪対策するとなるとおそらく、駐車場周辺はロードヒーティングが必要となります。
さらに、ロードヒーティングは施工費も維持費もコストがかかります。
その点、平置きの場合は雪かきの必要があるぶん冬場は手間が掛かりますが、施工費やメンテナンスの面ではそれほど費用は掛かりません。
また、常に満車の状態を保つことで、マンションの収入源にもなります。
機械式駐車場であっても収入源にはなりますが、そのほとんどは維持費に回ってしまいます。
※ロードヒーティングとは道路や歩道、駐車場などの地面の雪を融かす、または凍結を防ぐために地面の中に放熱体を設置して地面の温度を上げる設備のこと
機械式駐車場のメリット
続いて、機械式駐車場のメリットを見ていきましょう!
メリット. 車上荒らしや盗難の心配が少ない
「垂直循環方式」「エレベーター方式」であれば、車両を屋内に格納するため、イタズラや盗難の心配が少ないです。
ドアの開け閉めで「隣の車を傷つけてしまった」などのトラブルも防止できます。
ただし、機械式駐車場が屋外の場合は事情が異なります。
メリット. 駐車場代が安い場合がある
機械式駐車場の最大のメリットは、狭い土地でも駐車台数を確保できる点にあります。
そのため、地価が高い都市部であっても、平面駐車場と比べると比較的賃料が安く設定されていることがあるでしょう。
駐車場代を抑えたい入居者にとっては、大きなメリットといえます。
機械式駐車場のデメリット

メリットがある一方、デメリットも気になります。
デメリット. 入出庫に時間がかかる(=ストレスを感じる)
自家用車を入出庫するのはもちろん、他人が車を出し入れする際も「終わるまで時間がかかる」点はデメリットです。
急いでいる時には不便ですし、両手に荷物をかかえている時なども、ストレスに感じるかもしれません。
デメリット. 故障時やメンテナンス時は利用できない
故障やメンテナンスの頻度は少なくても、その間「駐車場を使えない」ことに困る場合もあります。
近くにコインパークが無ければ、なおさら不便です。
デメリット. 車高、車幅制限がある
車高制限の例
- 上段:車高:2.0m
- 中段:車高:1.5m
- 上段:車高:2.0m
例えば、上記のような車高制限がある駐車場では、中段の場合、車種が限定されてしまいます。
コンパクトカーやセダンであれば問題ないものの、ワンボックスや車高の高いSUVになると駐車できません。
機械式駐車場の法定耐用年数は15年
機械式駐車場の法定耐用年数は、たったの15年です。
しっかりメンテナンスしていれば延命も可能ですが、その逆もまた然り!
リニューアルするとなった場合は、その方法にもよりますが、1パレットあたり100万円~150万円程度が相場といわれています。
機械式駐車場は「管理費」「修繕積立金」にも関係する
分譲マンションには必ず、「管理費」と「修繕積立金」の二つの費用が発生しますよね?
くわえて、分譲マンションの多くは駐車場を有料としているため、駐車場を借りるとなれば更にコストがかかります。
また、機械式駐車場は「共用部分」にあたるため、「機械式駐車場によって負担額が増える」点も、マンション購入前に確認しておく必要があります。
機械式駐車場のどこがいい?後悔しないために知っておきたいことまとめ
機械式駐車場は、防犯面や車両の劣化を防ぎたい「愛車家」の方にとっては、付加価値の高い選択肢となります。
車両を屋内に格納するタイプであれば、車上荒らしや隣の車によるドアパンチといったトラブルを未然に防げるからです。
一方で、入出庫にかかる時間や、将来的なコスト負担は冷静に判断する必要があります。
法定耐用年数が15年と短く、1パレットあたり100万〜150万円もの交換費用がかかる現実は、家計や管理組合の財政に直結します。
利便性とコストを優先するなら「平置き」、安心と防犯を優先するなら「機械式」。
それぞれの特性を正しく理解し、ご自身のライフスタイルに最適なかたちを選んでくださいね。
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