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香港は世界有数の人口密度とトップクラスの不動産価格
小さな国土に700万人以上の人が暮らす香港。
そのうえ、住宅地として利用できる土地が少なく住宅価格も高いため……世界でもトップクラスの不動産価格と言われています。
とは言いつつも、香港はビジネス発展の地。
香港に進出する日本企業も少なくないなかで、香港で暮らしはじめる日本人が払う家賃はどのくらいになるのでしょうか。
気になって調べてみたところ、料金はなんと月に約30万円。トンデモナイ金額です。
香港のモンスターマンション「鰂魚涌(Quarry Bay クオーリーベイ)」


鰂魚涌(Quarry Bayクオーリーベイ)の超過密居住地
SNSで火がついた超過密住宅「通称モンスターマンション」。
皆さんも一度は見たことがあると思います。
この写真を見ると確かに、一度は行ってみたいとも思いますが、香港の住宅事情を知ると何だか複雑な気分。
ちなみに現在、モンスターマンションは立入禁止かつ事前の許可なしに撮影することを禁止されているとのこと。
モンスターマンションの一角に「% Arabica coffee」がオープン


出典:arabica
「モンスターマンションは立入禁止」と知った矢先に、京都で人気のカフェがモンスターマンションの一角にオープンしたというニュース。
立入禁止エリアと、そうでないエリアに分かれるのかもしれませんが、カフェがオープンしたとなれば、観光客はより増えるはず。
しかしながら一般の方が住むエリアでもあるため、住民の方への配慮を欠かさないようにせねば……ですよね。
香港「コフィン・キュービクル(棺桶部屋)」の実態
日本の東京も世界的に見ると家賃は高いですが、香港で暮らす一部の人たちとはまるで事情が違います。
上記画像のとおり、ここに住む人たちは、トイレもキッチンも共同で脚を伸ばして寝ることもできません。
また、下記の画像は「棺桶部屋」と呼ばれる部屋。
4畳半くらいの部屋が幾つにも分割され、1畳あるかどうかという広さです。
1畳の貧困に見る香港の闇
これまでも度々、テレビなどで知ったつもりになっていた香港の住宅事情。
ですが「ナショジオ」などでその暮らしぶりを見ていると、テレビには映らない闇を感じます……。
棺桶部屋の家賃は3〜7万円前後。
そして、一つの部屋を幾つにも区切った住まいや、棺桶部屋に住む人の数は、現在20万人以上とのこと……。
チューブホームが住宅不足の解決策となるか


香港で開発されたチューブホーム
上記にある「チューブホーム」は、ビジネスインサイダー の記事で知った水道管による筒型住宅です。
価格は約166万円。
6畳ほどの広さですが、ソファベットや小型冷蔵庫、シャワー付きのトイレが備わっています。
チューブホームは固定要らず


水道管でできた筒型住宅チューブホーム
画像のように、空き地や低層階のビルの屋上に設置できれば、今よりも少しは快適な暮らしが送れるはず。
重さが22トンあることから、ボトルで固定する必要もないとのこと。
どうか1日でも早く、この筒型住宅が導入されますように……と思います。
香港の住宅危機まとめ
世界各国で進む経済格差。
貧困が生む貧困は止まらず、香港でも今後ますます深刻化する一方だと感じます。
ちなみに香港では、2027年までに28万の公営住宅そして、18万の民間住宅を建設する予定とのこと。
ですが、それまでの残り数年間、その間にも狭い住環境を余儀なくされる人たちは増えると予想します。
チューブホームがどうかその救世主にならないものか……と、今、強く願うばかりです。
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