
「バイクが重すぎて、引き起こしすら満足にできない……」 「クラッチ操作やバランス感覚がわからず、自分には才能がないのかも」
教習所に通い始めたものの、想像以上のハードルの高さに「バイク免許、もう取れる気がしない」と、ため息をついていませんか?
40歳目前という人生の節目で一念発起し、教習所の門を叩いたわたしも、最初は全く同じ絶望感を味わいました。
そこでこの記事では、教習所の洗礼をどう乗り越え、どのようにして「取れる気がしない」という不安を自信に変えていったのか。
そのリアルな葛藤と対策を余すことなくお届けします。
読み終える頃には、きっと明日からの教習に少しだけ前向きな気持ちで向かえるはずです。
バイク免許を取れる気がしない!教習所に通うのが憂鬱なときの対処法
普通二輪免許の場合、既に車の免許を持っていれば、最短17時間で卒業検定へと進みます。
はじめは「あっという間に終わるだろう」と思っていても、補習を受けることになれば、教習所に通う回数は増えてしまいます。
教習所にもよりますが、わたしが通ったところは1段階目だと1日に2時間(2段階目は3時間)しか予約は取れませんでした。
課題をこなすにつれ覚えることも増えますし、苦手な課題がある方にとっては、教習自体が嫌になることもあります。

乗りたいバイクを想像しながら「今だけ今だけ」といい聞かせる
教習所に通うのが憂鬱なときは、自分が乗りたいバイクのことを考え「今だけ今だけ。免許を取ったらこっちのもの」と自分にいい聞かせてください!
ワンポイントアドバイス
教官との相性も、上達に関係するとわたしは思います。
もし「あわない」と感じるときは教官を指名し、信頼できる人に付いてもらってください。
※教官を指名できるかどうかは入校前に確認しておくことをおすすめします
また、エンストや転倒、課題での失敗はその原因を必ず毎回確認しましょう。
「また失敗した」と考えるのではなく「なぜ失敗したのか」と考え、同じミスをしないようイメトレしたり教習に生かせば、必ず上達します。
女性が普通二輪免許を取る前に知っておきたいこと
わたしの身長は155cmで、教習所のバイクに乗っても足は爪先しかつきません。

ここでは、これから免許を取る方に向けて、知っておきたい基礎知識をお伝えします。
普通二輪免許取得で上達が早い人と遅い人の違い
バイクの免許を取得するにあたり、まず必要なのは恐怖心をなくすことです。
教習をストレートで通過した方や、課題を難なくこなしている方は皆、思い切りがありました。
反対に、恐怖心が強すぎると操作がぎこちなくなってしまい、運転の妨げになってしまいます。

しかし「失敗するのも教習」「コケるのも教習」と思いながら課題に挑むことで、案外スムーズにこなせるようになった気がします。
ワンポイントアドバイス
「怖い」と感じても下を見ない!目線は常に進みたい方向に向けてください。
交差点での右左折や発信時など、道路状況によってポイントがあるので、分からないときは教官に質問をしましょう。
必ず丁寧に教えてくれるはずです。
低身長の女性はバイクの乗り降りに注意が必要

教習車はホンダCB400|出典:平田自動車教習所
普通二輪免許の場合、教習車の多くが「ホンダのCB400」です。
教習車には、教習に必要な機器が取り付けられているため、重量はノーマルに比べ重くなり、約210kgにもなります。
初めて教習車に乗るときは教官が手を添えてくれますが、それも始めだけ!
「乗り降りするだけでコケるの?」と思われるかもしれませんが、非力な女性が油断をすればコケます。
コツは幾つかありますが、わたしがおすすめするのは以下の手順です。
バイクに乗るときと降りるときの手順
ポイント
バイクに乗るとき
- 前輪ブレーキを握りながら、バイクを真っ直ぐに起こす
- 前傾姿勢を取りながら(胸をタンクに近づけるイメージ)バイクにまたがる
- バイクの下ではなく前方を見ながらゆっくり乗り、右足をステップに置く
バイクから降りるとき
- シートから腰を左にズラし、足つきを良くする
- 前輪ブレーキを握りながらバイクの下は見ず、前方を見たままゆっくり降りる
- バイクを真っ直ぐに起こしたままサイドスタンドを降ろす
ワンポイントアドバイス
バイクから降りるときは、勢いをつけずゆっくり行えば大丈夫!
多少時間がかかったとしても、焦らず自分のペースで乗り降りするのが一番です。
卒業検定では、バイクを倒した時点で検定アウト!
ただし、乗り降りに時間がかかっても減点はされません。
卒業検定までの道のり|普通二輪免許の教習内容【実録】

出典:合宿免許
普通二輪免許の教習内容
- 1段階:最短9時間
- 2段階:最短8時間(学科1時間)
- 卒業検定
適性検査は含んでいません。また、上記は車の免許(普通免許)ありの場合の内容です。
次項では、わたしが通った教習所でのステップと教習中に残したメモ(X(旧Twitter))もあわせて、わかりやすく時系列でまとめます。
1段階

出典:合宿免許
ポイント
- 引き起こし
- 発進
- 外周右回り
- AT教習
- 外周左回り
- 一本橋
- S字
- クランク
- スラローム
- みきわめ
※教官に聞きましたが北海道では8の字を行わないとのこと。本州では課題に含まれるようです。
1段階は、バイクの引き起こしから始まりました。
はじめは「210kgのバイクを起こせるわけがない」と思ってしまいがちですが、女性でもポイントを押さえれば必ず起こせます。
教習1日目
教習内容:引き起こし
二輪免許取得初日
コケる練習1回、バイクの引き起こし1回(たったの1回で終わった…)
その後はバイクの操作方法を聞き、1速に入れたあとクラッチ操作だけで直進する練習でした。ギアを入れたのは2速まで。一番疲れたのはバイクを押して8の字を歩くとき。でも何とか一度もコケることなく1日目終了。
教習2日目
教習内容:発進
前半は、ひたすら発進の練習。バイクの乗り降りも恐怖を感じるため、先生にコツを教えて貰いました。
で、外周。4速まで入れて直進でスピード出せたのは楽しかった!今日もエンストなく半クラはもう大丈夫な感じ。この調子で進んでいきたい。
教習3日目
教習内容:外周右回り&AT教習
4時間目は外周右回りで変速の練習。ギアチェン、加速は問題ないものの、バイクの取りまわしに失敗し転倒。その後もバイクを降りる時にコケて恐怖心が…からの5時間目はオートマ教習ということでピックスクーター。今度は左回りをひたすら練習しました。操作は楽だけど曲がるの怖かったです
教習4日目
教習内容:外周左回り
1時間目は左回りの中で発進と停止を繰返す練習。昨日のビックスクーターでカーブの恐怖心が払拭できず、案の定そこを突っ込まれ2時間目は徹底的に曲がる練習。3速に入れたまま片手で曲がる特訓をしました(ニーグリップの大切さを実感)その後は加速と停止を繰り返し終了。
教習5日目
教習内容:一本橋&S字
今日はいよいよ一本橋。思っていたより上手くでき、ほぼ安定して乗れました。2回だけ落ちましたが他は7秒以上でクリア。その後はS字に挑戦し、こちらもOK。明日はクランクだ。まだまだバイクは怖いと思ってしまうけど、一本橋への苦手意識がなくなり良かった!
教習6日目
教習内容:クランク
今日はクランク。1回失敗し、その後は何とかクリアできたものの怪しい感じ笑。目線がまだまだ&腕に力が入って曲がりにくくしちゃってるのが原因かな…。最近、教習が怖くて心折れそうです。
教習7日目
教習内容:スラローム
S字→クランクの復習から始まった今日は、やはりクランクで2度失敗しコケました(コケるの慣れた笑)もはやトラウマになりそうな私を気の毒に思ったのか先生が「よし。スラロームやってみよう。気分転換!」と言い、初のスラローム。恐怖はあったものの、こちらは無事クリア。
教習8日目
教習内容:補習
今日はスラロームの特訓でした。前半はコツが掴めず7秒オーバーでしたが後半はなんとかタイムを守れて通過。
慣らし運転でトライしたクランク(苦手)も一発で通れました!今日で全体の半分程を終えたはず。ここまで乗って、ようやくバイクに慣れてきた…という感じです。
教習9日目
教習内容:みきわめ
今日は、初めての坂道発進と急制動に始まり、後半は一段階目のみきわめでした。一本橋もS字もクランクもスラロームも全てミスなくクリア。無事に合格。明日からは二段階目に突入です。
2段階

出典:合宿免許
ポイント
- 学科1時間
- 坂道発進
- 急制動
- コース教習
- シュミレーター教習
- みきわめ
2段階目にプラスされる課題は「坂道発進」と「急制動」のみです。あとは、コース教習を通して法規走行や検定に向けての練習を行います。
教習10日目
教習内容:学科
二段階・1時間目はシュミレーター。ゲーセン感覚で面白かったです。生徒が少なく時間が余るせいか、後半は教官とバイクトーク。そして次なる教習のコース説明もありました。覚えるの面倒だなぁ。でもあと少しの辛抱。なんとかストレートで卒検を突破したい!
教習11日目
教習内容:コース教習(1コース目)
二段階目の2時間目。今日からコース教習です。3コースあるうちの一つ目を走るわけですが、ウィンカーやら右寄りやら目視やら、細かい細かい。テンパって間違えるし、もぉぉ面倒。急制動も白線オーバーしちゃうし。明日も特訓だ……
教習12日目
教習内容:補習
今日は1コースの復習。ウィンカーや目視は覚えたのに一度だけコース間違えた…。一本橋と坂道発進はバッチリ。スラロームはまだ8.3秒と遅く、急制動は止まれるものの、ブレーキとクラッチに手をかけるのが早いと怒られる。
教習13日目
教習内容:コース教習(2コース目)
今日は2コース目に突入。右折の繰り返しです。ついショートカットしてしまう癖と、ブレーキの使い方を指摘され2時間目も復習に泣
どうせ追加教習になるならと、苦手な左折の練習もさせて貰いました。1速のままアクセル一定、目線、ニーグリップ、リアブレーキが肝だと学習
教習14日目
教習内容:コース教習(3コース目)
今日は3コース目へ。緊張し過ぎて1本橋失敗、スラロームも失敗…。こりゃダメだと思いつつコースをぐるぐる。
でも何とかハンコ貰えました!苦手な左折の小回りも少しづつできるようになってきた。明日は急制動の練習。急制動は今のところ失敗ないので多分、大丈夫
教習15日目
教習内容:急制動の練習
今日は急制動。問題なしでそのままスラロームの練習させて貰いました。大切なのは目線。これが分かったらパイロンに接触することも無くなった!あとは正確なライン取りと進入スピードの調整だ。ここに来てやっと自信がついてきた…!頑張れ頑張れわたし!
教習16日目
教習内容:コース教習
今日は小雨の中、好きなコースを走る実習。開始早々間違えてテンパりました。一本橋はリアブレーキ使い過ぎて落ち、交差点で立ちゴケ。全ての課題をまだスマートにこなせない。こんなんじゃダメだ泣 ちきしょー!
教習17日目
教習内容:シュミレーター
今日は危険予想のシュミレーターと学科を合わせて2時間の教習でした。
後半は殆ど、検定で気を付けるべきポイントや私の運転の癖について、教官からアドバイスをいただきつつ雑談(笑)
教習18日目
教習内容:補習
今日は2時間連続の実習。3つあるコースを二回繰り返して、あっちゅう間に終了。見極めOKでいよいよ卒検。と言うのに、ここに来てクランクでコケました泣 不安ですが、落ちてもいいや!って気持ちで卒検に挑みます。
卒業検定
教習所に通うのも今日で19日目。無事に合格しました。
一本橋はタイム無視で通過、スラロームもアクセルを使わず(笑)接触しないのを優先しました。ガチガチに緊張してしまい、クランクでアクセル開いてしまった時は焦りましたが、立て直せてよかった。
卒業検定では、どのコースを走るのか当日になるまで分かりません。
検定員も普段の教官とは違います。

イメトレをし、あとはストレッチをして体をほぐしてください。始まったら淡々とこなすのみ!
「落ちてもいいや」という気持ちで挑めば、気持ちも少し楽になります。
普通二輪取得に関するよくある質問(FAQ)
Q. 苦手なクランクを克服する方法は何?
「教習所での課題で一番苦手なものは?」と聞かれたら、わたしは迷わずクランクと答えます!
S字は平気なのに、クランクは苦手。
初めてクランクに挑戦した日から卒業検定の前日に至るまで、度々失敗していました。
苦手な課題があるときは、教官にコツを聞くだけでなくYouTubeで動画を探してみてください。
こちらの動画は、バイク界で有名なホワイトベース二宮さんのものです。
「鬼の半クラ」と連呼していますが、クランクは半クラとリアブレーキが肝なため、わたしはこの動画を見て何度もイメトレしました。
ワンポイントアドバイス
- クランク侵入時は普段よりも前に座る(タンクに乗るくらいのイメージ)
- 腕が真っ直ぐに伸びてしまうとハンドルが切れないため、猫背の姿勢を取る(お腹を殴られたようなイメージ)
- クランクに侵入するときは左寄りではなく少し離れたところから入る
- 一つ目を曲がり終わる頃には目線を出口方向に向ける(下を見ない)
- 速いと感じたときはクラッチを握って速度調整(リアブレーキを使ってもOK)
- 遅いと感じたときはクラッチを少しだけ離す
上記を意識すると失敗が減ります。スピードは遅すぎても速すぎてもダメ!
これができれば大丈夫です。

Q. バイク教習時の服装は?
バイクの免許を取るにあたり、教習所では「肌の露出」が禁止されます。
わたしは札幌在住なので、夜の教習では厚着が必要でした。
教習時の服装
- 上:大きめサイズのネルシャツ
- 下:黒デニム(スキニーパンツ)
また、わたしが通った教習所ではブーツの貸し出しがありましたが、裾はブーツインがマストです。
そのため、女性はほぼ全員スキニーでした。
ワンポイントアドバイス
教習所では、トップスも大きめがおすすめです。
バイクにまたがって前傾姿勢を取る際、トップスの長さによっては腰が見えてしまいますよね?
教習ではプロテクターを身につけますが、腰が見える(出る)と体を冷やすだけでなく、転倒時も怪我をしやすくなるため、丈は長めがベストです。
バイク教習で心折れそう!受かる気がしない!まとめ
男性に比べると女性のライダー人口は少ないものの、女性であっても二輪免許は必ず取れます。
人によっては「小型二輪(125cc)」から勧められることもありますが、いきなり400ccに乗ることを考えると、小型から始めるほうが運転しやすいです。
また、わたしは緊張しやすい性格なので教習のたびにドキドキし、毎回ガチガチの状態で運転していましたが、そんなわたしでも合格できました。
人より時間がかかっても、気にしないでください!
補習にかかる追加料金は痛いかもしれませんが、それは決して無駄なお金ではありません。
「バイクに乗り、風を切ってかっこよく運転している自分」を想像しながら、これからの教習をぜひ頑張ってください。

