
東川町は旭川市に隣接するとても小さな町。にも関わらず人口が増え続けています。
なのに国道、鉄道、上水道はありません……!












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東川町は人口たった8,000人の小さな町
北海道に昔から住む人にすれば、さほど新しさは感じないであろう東川町。












年々、移住者や個人商店が増え、今では道内でも人気のエリアとして認知されつつあります。
総人口 8,379人
(住民基本台帳人口、2019年12月31日)
出典:Wikipedia
東川町を知るためにおすすめの一冊「東川スタイル」
「道内の人気エリアとして注目を浴びる東川に行ってみたい」。そう思い、初めて足を運んだのが2017年のこと。












「東川スタイル」は、東川町のことが分かりやすく詳細に掘り下げられており、「これを読めば町のことは丸分かり」だと思える本。
すぐには行けないという方は先ず、この本で東川町に触れてみてください。
「ひ・が・し・か・わ」で表す人口増加の理由
ここからは早速、東川に移住者が増え続ける理由についてそれぞれ詳しくご紹介します。
『 ひ 』東川のスタンダード


キトウシ展望閣へ行くと東川町を一望できます
ポイント
- 日本の百名山「旭岳」
- 上水道がなく全て地下水(水道を地下水だけで賄っているのは道内唯一)
- 85年に「写真の町」宣言(高校生日本一の写真を決める「写真甲子園」が有名)
- 起業に関する補助制度(農業以外での新規分野など)
- 子育て支援制度












資源を活かしつつ、「文化都市」としての側面を強めていった結果が今に繋がっており、上記のような特徴があります。
『 が 』我慢ではなく「らしさ」












小さな町のため「利益至上主義」とするには無理があるはず……。
「らしさ」を許容する町の姿勢と「人の空気」が、他の町とは大きく異なる点も東川の魅力の一つです。
また、大手企業(大手チェーンやファーストフード)の資本に頼らず、東川町ならではの「スタイル」にプライドをかけて挑む、というような町な空気も感じずにはいられません。
『 し 』〜〜しかできないのも大きなポイント


東川町役場で見掛けた「移住は自由」のポスター
東川町に移住者が増え続けているとは言えど、「仕事」がないと成り立たないのが移住です。












東川に住む方の中には、旭川まで通勤する人、個人で商売する人、どこに居ても仕事ができる人(主にネット関連)など様々ですが、都会よりはるかに「職」問題は大きいです。












もともとは農業が主だった東川町ですが、今ではカフェやアパレルなどの分野で起業する方が増えています。
「自分にはこれしかない」あるいは「地元を盛り上げる」と、何かに挑戦する土地としての基盤も、東川は整いつつあるようです。
『 か 』変わる勇気


東川町役場
東川町は常に変わり続けています。












その士気の高さやモチベーションは一体どこから来るのでしょうか。
肝になる人物? またはファン?(ふるさと納税者など?!)いづれにせよ「凄い」としか言いようのないパワーが、この町には存在します。
『 わ 』わたし事という自分事












ドライバーさんが都会と呼んだのは旭川市のこと。
※旭川は北海道第2の都市












そのドライバーさんは定年まで旭川で働き、その後、東川町でタクシーの運転手をはじめた方。
「実際に東川に住んでみて、そう強く思う」と仰っていたのが印象的でした。
また、東川町にUターンし、地元で働く若い方の多くが「町の活性化」に強い気持ちを抱いていることにも感心します。
地元の方の声は、実にリアルです。
東川町人口増加率道内2位の理由まとめ
北海道には魅力的な町が幾つもありますが、東川町は特にズバ抜けているような気がします。
「東川町が放つ引力」のようなものが、今後も道内や道外に広がっていって欲しい……。
また今回、東川町に目を向けることで、これまで見えていなかった「移住とは」を知るきっかけにもなり、ただ観光する以上に有意義な時間となりました。
「どんな町か気になる」「移住に興味がある」という方はぜひ「東川スタイル」も読んでみてください。
町おこしのヒントも詰まっています。
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