「インテリアから見る暮らしのカタチ。暮らしかたに学ぶリノベ術」を、ヨコヤムヤムが紐解いていくインタビュー企画。
プロによるプロの家づくりを、ぜひ参考にしてください。
戸建てリノベーションの施工事例ダイジェスト
まずは、安達邸の様子をダイジェストでお届けします。
玄関
Before → After
棚板と奥に見える扉は、全て安達さんご自身で塗装されたそう。
実際は、かなり苦戦しました……!
キッチン
周辺からシンクが見えないよう、腰壁は高めにしました。
リビング
手すりはなんと、安達さんによるデザインです。
夜は、ファイバーグラス製のブラケットランプ(右上)が砂絵を優しく照らします。
寝室
一見、塗り壁のように見えますが、実はクロスだそう。
職人さんの腕の良さが伝わりますよね。
子供部屋
床材(チェリー)とクロスは、お子さん自らが選んだそうです。
施主の安達さんについて
家族構成は、妻(36歳)娘(7歳)の3人暮らし。
現在は住宅から商業施設まで様々な設計を担当しています。
ヨコヤムさん邸の設計担当として、お会いしたのが始まりです。
安達さんは我が家の設計士
あれから数年が経ち、今度は安達さん自らが手掛けたご自宅の取材をできるとは!
これも全て、リノベーションが繋いでくれたご縁です。
戸建てリノベーションを決めた理由
これは僕が設計士として働いていることも関係します。
今後の住宅業界を見据えると、僕が自ら「リノベーション」を体験することは、非常に大きな意味を持つと感じたからです。
これもリノベーションならではの面白さだと思い、やってみたくなりました。
妻の知識や世界観には、たくさんの気付きがありました。
リノベーションのテーマ
Before → After
フランク・ロイド・ライトや、アルヴァ・アアルトが好きな僕と、50年代のアメリカンスタイルが好きな妻の好みを足し、その間を取りました。
安達邸には随所に、ミッドセンチュリーを代表する家具が散りばめられています。
リノベーションの施工会社
間取りは僕が考えましたが、構造検討をグローさんにお任せしています。
その知見とご経験から、「自宅をリノベーションするなら、ぜひ佐々木さんにお願いしたい」と思っていたそうです。
間取りのビフォーアフター
1階 Before → After
2階 Before → After
物件の広さとリノベーション費用
- 広さ:3SLDK 約100㎡
- 物件価格:1,500万円
- 費用:1,500万円
リノベーションした家のココが好き
部屋の中をどこから見ても、好きなものやこだわった部分が見えるよう工夫しました。
お気に入り1. キッチン
Before → After
ダイニングテーブルを置かない代わりに、このキッチンカウンターで食事をしているそう。
タイル
モールディング
ここはあえてフレンチっぽく仕上げた点がポイントです。
お気に入り2. リビング
設計段階から高さやコンセントの位置を考えなくてはならず、意外とリスクが多いと感じましたが、配線をなるべく隠し、見た目がすっきりするよう工夫しました。
表面には、床材とモール材が貼られるなど、手の込んだ造りとなっています。
石壁
この壁は、何度見ても飽きません。
Rの飾り棚
妻が集めた雑貨や、娘の洋服をディスプレイしています。
お気に入り3. 洗面所
約2帖の空間には、大工、左官、塗装、内装、設備と……多くの職人さんによる技と美が詰まっています。
7種類ある布目模様のテクスチャーが魅力的です。
さすがはイタリア製!
モールテックスの色味を軸に、濃淡の違うグレー使いが素敵ですよね。
リノベーションした家のココが嫌い
家の構造や予算の都合で、あまり手を加えられなかったことが残念です。
戸建リノベーションのビフォーアフターまとめ
見所満載の安達邸、いかがでしたか?
実は、「白い壁が一つもない」安達邸。
リビングの壁はオレンジ、寝室はピンク、子供部屋はブルーと、多彩な色使いにも遊び心を感じます。
また、個室それぞれのドアも一つとして同じ色がありません。
さらには床材も、リビングがウォールナット、寝室はオーク、子供部屋にはチェリーとバラエティに富んでいます。
当たり前を疑うことで生まれる内装のアイデアと、徹底したインテリアへのこだわりは、これから家づくりをはじめる方の参考になること間違いなし。
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