
2016年に中古マンションを購入し、フルリノベーションした我が家。
結論からお伝えすると仲介手数料の値引きは可能。
しかしながら、注意すべきポイントがいくつかあります……。









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中古マンションの売買にかかる仲介手数料とは
中古マンションを購入する場合、そのほとんどが仲介業者を通じての売買となります(個人間での不動産売買はとても稀)
仲介手数料は、不動産売買が成立した際、その仲介業者に対して支払うお金を指します。
仲介手数料の仕組み
中古マンション購入には多くの「諸費用」がかかりますが、その大半が仲介手数料。
その額は以下のとおりです。
仲介手数料 = ( 売買価格 × 3% + 6万円 ) × 1.08
不動産売買の仲介手数料には上限額が定められていますが、下限に関しての法律が特にないため「上限額に設定している不動産会社がほとんど」です。
仲介手数料の値引きを交渉するタイミング
中古マンション購入の手順
- 購入(買付)申込
- 売買契約の締結
- 住宅ローン正式申込(本審査)
- 貸付承認(本審査結果)
- 新住所移転手続
- 金銭消費貸借契約(ローン契約)
- 残代金決済&諸費用支払
- 引渡し
仲介手数料の値引き交渉は果たしてどのタイミングで行えば良いのか?









仲介手数料は成功報酬のため、支払いのタイミングは「物件の引き渡しが完了した時」ではありますが、売買契約締結時に仲介手数料の半額を支払うよう請求されることも多々あります。
この流れから、仲介手数料の値引き交渉する際は上記〔2〕売買契約締結前の前に行うようにしましょう。









実体験。仲介手数料の値引き交渉は……
値引き交渉をするかしないかは個人の自由ですが、わたしはしませんでした。









「長期間売れ残っている物件」などの交渉材料があればトライするのもアリですが、それも物件の諸条件によって違うため値引き成功となるかどうかは分かりません。
また、中古マンションを購入する場合、誰しもが多かれ少なかれ仲介業者のお世話になりますよね?
わたしたちも複数社の方々にお会いしましたが、最終的にお世話になった方には都度丁寧にご対応いただきました。
そこに加えてわたしたちは「リノベーション前提の物件購入」だったこともあり、そうでない方と比べると手間も掛かっています。
仲介手数料は、仲介不動産会社の売上に直結するもの。









値引き交渉のデメリット
繰り返しになりますが、仲介手数料は不動産会社の売上となるものです。
値引き交渉を行うと、不動産会社(担当者)との関係が悪くなることも考えられます。









となれば、不動産会社とはなるべく良い関係を築きたいところ。
もし値引き交渉を行うのであれば、関係が悪化するのを避けるためにも最初の段階で話をするようにしてください。
ただし、それによって担当者が協力的でなくなることもあり得るため、その点に注意しながら話を進める必要があります。
仲介手数料が「無料」の仲介業者は大丈夫?
仲介手数料が無料の理由
不動産会社のなかには仲介手数料を無料としてるところもあり、その理由は下記のようなことが考えられます。
仲介手数料が無料の理由
- 売主から仲介手数料を受け取っている
- 他のサービスが有料
はじめから仲介手数料無料の仲介業者を選ぶのも一つの方法ですが、良からぬ業者も存在する様子……。
仲介手数料無料のデメリット
- 仲介手数料が有料の業者と比べ非協力的かもしれない
- 他のサービスが有料のため結果的に高くつくこともあり得る
- 仲介手数料がない代わりに不当な請求があるかもしれない
仲介手数料が無料の会社に物件探しを依頼する場合は、無料の理由を事前に必ず確認してください。
仲介手数料の値引き交渉よりも物件価格を下げて諸費用を減らす
値引き交渉することで仲介業者に「手抜き」されることもあると前述しましたが、諸経費をなるべく安くする方法としておすすめなのが「物件価格を下げてもらう」こと。
これは、高額な物件になるほど有利です。
物件価格が下がれば、そのぶん仲介手数料も安くなるため、購入者にとってはメリット大。
人気物件は交渉が難しい場合がほとんど
物件価格の値引き交渉はよくある話ですが、これに応じてもらえるか否かは、物件のスペックや諸条件が左右します。









わたしたちが希望したエリアの物件はどれもスピード勝負だったため、買い逃すリスクを避けるには一切の値切りをしない、つまり「即決」という方法しかなかったように思います。
好立地な物件ほどこの傾向は強く、わたしたちは常に買取再販業者※との競争でした。
欲しい物件を手に入れるには「スピード感と思い切り」も必要だということを痛感……。
※物件を買い取りリフォームして再び販売する業者のこと
仲介手数料の値引き交渉まとめ
マンション購入の成功の鍵は、信頼できる業者を見つけることと言っても過言ではありません。
親身になってくれる会社を選ぶことができれば、様々な相談に乗ってもらえる可能性もあり、結果的に満足のいく物件に出会える確率も高くなります。
不動産購入を実際に体験して思うのは、「お互いにWIN-WINで最後まで気持ち良くお付合いできることのほうが大切なのかもしれない」ということ。
良好な関係が築ければ、何かトラブルが起きたときも協力してもらいやすいはずです。
「値切れれば良し、安くなれば良し」とはいかないのも、不動産購入の難しさだと今、実感しています。