












目次を流し読み
足場板の古材とは


我が家はキッチンの飾り棚に足場板を使っています
足場板とは
足場板とは、工事現場で職人が高所作業の足場に使う作業板のこと。
木樹は合板や杉があり、金属系にはアルミ、スチールなどがあります。どんな素材を使うかは建物の工法によって変わり、強度に不安を覚えたら、その時点で役目を終えます。
「足場に使っていた木材を、インテリアに使うなんて……」と思う方もいらっしゃるでしょう。
ですが、住宅に使う古材として再生する際は、表面を削るなどして手を入れるためその点は心配ありません。
むしろ、強度に優れた丈夫な木材という点で、住宅建材としてはもってこいの木材です。
化粧板にはない独特の風合いが足場板の魅力


CD収納用として設置した足場板の飾り棚






化粧板にはない独特の風合いが足場板の魅力です。
内装材として再利用される足場板は、洗浄しヤスリ掛けされたあと、世に出ます。
工事現場での役目を終えても、建材としてまた活用できるのは非常にエコです。
家具から床まで。足場板を使ったインテリア事例
ここからは足場板を使ったインテリア事例をご紹介。棚板として使うものから、壁に貼る方法まで様々あります。
活用法1. リビングの壁に足場板を貼る


出典:Pinterest
こちらはリビングの一角に、アクセントウォールとして足場板を取り入れた事例。
アクセントウォールとは、部屋のなかでアクセントとなる壁のこと。
賃貸であっても「ディアウォール」を使えば、壁に足場板を貼ることができます。
壁に足場板を張り、そこにさらに棚を設置すれば、より実用的な使い方が可能です。
活用法2. キッチンカウンターの壁に足場板を貼る


出典:Pinterest
アイランドキッチンや対面式キッチンをお使いの方は、カウンターの側面に足場板を貼ってみてはいかがでしょうか。
同じ板が二枚とない古材ならではの表情は、キッチンの印象を一気に変えてくれるはずです。
また、足場板はグリーンとの相性も抜群。
ヴィンテージライクなスタイルがお好きな方におすすめの活用法です。
活用法3. 足場板で引き戸のドアを造作


出典:Pinterest
足場板を引き戸に採用するのも一つの手。
画像のような金具を使うと、既存の建て具にはない雰囲気を楽しめます。
インダストリアルなインテリアがお好きな方にぴったりです。
活用法4. フローリングに足場板を使う


出典:Pinterest
足場板をフローリングに使う方法もあります。
画像のように、足場板を粗々しい状態のまま使ったり、表面を削ったあと塗装し直して使うのも良いでしょう。
不揃いな顔を持つ足場板は、それだけで醸し出す雰囲気が違い、インパクト大です。
家じゅうの棚に足場板を使った我が家の事例
足場板の棚を5箇所に設置
- リビングの壁に足場板を使った棚を設置
- キッチンの壁に足場板の飾り棚を設置
- キッチンカウンターの天板に足場板を採用
- 玄関のオープン下駄箱に足場板を設置
- 脱衣所とトイレの棚に足場板を採用






幅50cm程度の小さな棚もあれば、横幅2mを超える大きな棚もあります。
足場板1. リビングの壁に足場板を使った棚を設置


ここはリビング。壁面に足場板を使ってCD専用の収納棚を造作しました
リビングの壁には、横に長い一枚板の足場板を使ってCD専用の収納棚を作っています。
アイアンの金具もオリジナルでオーダーしたもの。
足場板の棚がインテリアのアクセントとして一役買ってくれています。
足場板2. キッチンの壁に足場板の飾り棚を設置


キッチンの壁には、足場板を上下に二枚取り付けました
壁付けキッチンにした我が家では、吊り戸棚の代わりに飾り棚を採用しています。
オープンラックのため物の出し入れがしやすく、丈夫な足場板のおかげで重たい鍋を乗せても全く問題ありません。
足場板3. キッチンカウンターの天板に足場板を採用


キッチンとリビングの間に造作したカウンターの天板にも足場板を採用しました
リノベーションを機に、新たに造作したカウンターにも足場板を採用。
古材ならではの質感が気に入っています。
足場板4. 玄関のオープン下駄箱に足場板を設置


オープンにした下駄箱にも足場板を使いました
もともとあった古い下駄箱を撤去し、オープンラックにした靴収納にも足場板を採用しました。
厚みのある足場板は、見た目にも安心感があり「本棚にしたい」と思うほど頑丈です。
足場板5. 脱衣所とトイレの棚に足場板を採用


脱衣所の壁に取り付けた足場板の棚
脱衣所とトレイの壁にも足場板を設置。
脱衣所はタオル置き場、トイレは収納ラックとして、ともに小ぶりなサイズの板を取り付けています。
ちょっとした棚であればDIYで後付けできますが、我が家は家じゅうの棚を全て足場板で統一しました。
足場板古材はインテリアに合うまとめ


足場板について書いた当記事が業界専門誌「リフォマガ」に掲載されました
足場板は使い込まれた古材ゆえ欠点が目立つこともありますが、それも味。
「古材だから仕方ない」と思える寛容さも時には必要です(笑)
これまでは「廃材」とされてきた足場板も、その見方を「味」と捉えれば使い方は更に広がります。
これはリノベーションにも通じること。
足場板もリノベーションも、実は古くて新しいのです。