
コンクリート打ちっ放しの壁や天井で見かける、等間隔に並んだ不思議な丸い穴。
あの正体が「ピーコン(Pコン)」だと知っていましたか?
一見すると、ただの工事の跡のように見えますが、実はその構造を理解すると、インテリアをおしゃれに楽しむための「便利な道具」に変わります。
そこでこの記事では、ピーコンの建築的な役割から、穴のネジ山を活かしたフックの取り付けまで、リノベーションの視点で分かりやすく解説します。
マンションリノベーションで自宅に丸い穴を発見

コンクリートに残るPコンの跡(※正式にはセパレーターの穴(セパ穴)といいます)
我が家は、2016年に中古マンションを購入し、フルリノベーションしています。
リビングとキッチンは、二重天井を撤去し、スケルトンの表し天井にしました。

賃貸マンションも分譲マンションも、その多くは二重天井あるいはクロス貼りが多いため、はじめから表し天井であることは、ほぼありません。
それゆえに「リノベーションをするからには絶対、表し」と決めていたわたしたち!
そして、実際に始まった天井の解体工事の際、あらわになった天井を見て気になったことがありました……。
それが、梁や天井に残る丸い穴です。
丸い穴は「Pコン(ピーコン)」と呼ばれる部材の跡
コンクリートの天井や梁にある穴を、建築業界では「ピーコン(Pコン)」と呼びます。
プラスチック製の円錐形(コーン)の部品であることから「プラスチックコーン」、略して「ピーコン」と呼ばれています。
ピーコンは、コンクリートを流し込む際の「型枠」を固定するために使われた道具のなごりです。
なぜPコンができるのか?

出典:朝日建設の現場日記
ピーコンは、コンクリートを流し込む際、コンクリートの重みで型枠が広がらないよう、内側から支える「セパレーター」という金具の両端に取り付けられます。
コンクリートが固まった後、型枠と一緒にピーコンを取り外すと、壁面に特徴的な丸い穴が残るという仕組みです。
Pコン跡の活用方法
本来は工事の過程でできる穴ですが、最近ではその無機質な質感を活かしたインテリアのアクセントとして親しまれています。
活用法1. Pコンの穴を活かして飾り棚を設ける

出典:タカギプランニングオフィス
穴の奥にはセパレーターのネジ山が残っているため、専用のフックやボルトを取り付けて「見せる収納」を作ったり、棚を設置したりすることができます。
活用法2. Pコンの穴を活かしてフックをつける
穴をそのままにするだけでなく、ピーコン用のフックをはめ込んで、服や小物をかけることも可能です。
何気ない「丸い穴」の正体を知ると、コンクリート打ちっ放しの建物を見るのが少し楽しくなるかもしれません。
天井から天井を吊る「二重天井用」の穴も発見

天井に残る丸い穴

それが、上記の画像にみえる穴です。
工事終了後の天井の様子ですが、天井を解体したばかりの頃は、下記のような状態でした。

出典:ハンズデザイン一級建築士事務所
二重天井に隠された秘密
穴のまわりから、釘が飛び出る上記の穴!
当時はこれが何か分からずにいましたが、天井から天井を吊るため(二重天井)に必要な部品の一部だということを知りました。
表し天井にしていなければ、今もきっと知らないままで居ただろう穴の存在。
興味のない方のほうが多いと思いますが……わたしは興味津々でした。
Pコンとは?コンクリートの丸い跡まとめ
まとめ
正体:コンクリートの型枠を固定する部材「ピーコン」を取り外した後の跡。
活用法:フックや棚を使って「見せる収納」に活用できる。
当初は「ただの工事の跡」だと思っていたあの穴も、その正体を知ると、建築の仕組みやリノベーションの可能性が見えてきます。
ピーコン跡は、無機質なコンクリートに独特の表情を与えてくれる、いわば暮らしのカスタマイズの余白です。
次にコンクリート打ちっ放しのカフェや住宅を訪れた際は、ぜひその丸い穴に注目してみてください。
ただの壁が、少しだけ面白いものに見えてくるはずです。
こちらの記事もあわせてどうぞ
-

コンクリート天井の魅力とは?スケルトン天井のメリット・デメリット
コンクリート造のマンションだからこそ実現できるスケルトン天井。コンクリート現し、躯体現しとも言われますが、どちらも意味は同じです。この記事ではスケルトン天井のメリット・デメリット徹底解説。我が家の施工事例もご紹介します。
続きを見る
-

マンション梁だらけを克服!ギロチン物件でも後悔しない選び方とリノベ術【実録】
「マンションが梁だらけなのはなぜ?」「撤去できる?」と疑問を抱く方に向け、梁ができる理由と梁の少ないマンションの選び方をご紹介します。実際にギロチンマンションを購入した我が家の構造、そしてリノベーションでの工夫点についてもまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
続きを見る


