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押入れはリノベーションで部屋にする? それともリメイク?


リノベーション中の我が家の和室(洋室に変更しました)
押入れの活用方法
- 押入れをそのまま使う
- 押入れをDIYでリメイクする
- 押入れをクローゼットに変える
- 押入れをベッドに変える
- 押入れをなくして部屋に変える
※上から順にコストがかかります
リフォームまたはリノベーションをする際、もともとあった和室を洋室する方はとても多いです。
となると悩ましいのが、「押入れを残すか撤去するか」問題。




その理由は下記。
リノベーションで押入れを残した理由
押入れを残した理由
- 押入れの形が特殊
- コスト削減
- ウォークインクローゼットに置けない物の収納に便利
自宅をリノベーションした際、押入れを残した理由は上記のとおり。
我が家は角部屋のため、押入れの端にちょうど大きな柱があり、押入れを撤去すると次は柱が目立ってしまう……という状態でした。
また、押入れにコストを掛けたくなったのも理由の一つ。
そして何より、収納するものに合わせて、クローゼットと押入れを使い分けするのが賢い選択ではないか? と思ったことが大きいです。
収納スペースは押入れとクローゼットの両方があると良い
押入れとクローゼットの違い
押入れとクローゼットの違い
押入れとクローゼットの違いは「目的」にあります。
- 押入れ:寝具や日用品などの小物や道具を収納する場所
- クローゼット:衣類や靴を収納する場所
知っているようで知らないのが、「押入れとクローゼットの違い」。
最近では和室のない家も増えているため「そもそも押入れがない」というお宅も多いでしょう。
ですが一度、ご自宅のクローゼットを確認してみてください。
洋室が2部屋以上あり、それぞれにクローゼットがあるご家庭であれば、
- 一方は本来のクローゼット(ハンガーを掛けられるパイプがある)
- もう一方には腰の高さに中段が設けられているクローゼットがある
というケースがほとんどです。
収納方法1. 押入れは衣服以外のものを収納



リノベーション直後の我が家の押入れ
押入れの特徴
- 奥行き75cmが一般的
- 中段が設置されている
- 横幅はその押入れもほぼ同じ
※押入れの上のほうに「枕棚」と呼ばれる奥行きの浅い棚が設置されることも珍しくありません
押入れはクローゼットに比べ、スペースを広く使えます。
専用の衣装ケースやハンガーラックなど、多くの収納品も売られていますよね?
上下2段、または上中下の3段を使い分けられるため、工夫次第で収納の幅もグッと広がります。
収納方法2. クローゼットには衣服のみを収納


リンベーションで新設した我が家のウォークインクローゼット
クローゼットの特徴
- 奥行き50cm〜
- 上部にパイプがある
- 横幅は部屋に合わせて変更可能
押入れよりはスペースが狭いものの、「掛けて収納」するならクローゼットが一番。
押入れの規格がほぼ統一されているのに対し、クローゼットは部屋に合わせて寸法を変えることができる点もメリットです。
押入れリノベーションのビフォーアフター
ポイント
- ふすまの代わりにカーテンレールを設置
- 押入れの床を室内のフローリングと統一
- 押入れの中にクロスを貼った
ここからは、「押入れを残す」と決めて実行した押入れリノベのビフォーアフターをご紹介します。
ポイントは3つです。
1. ふすまの代わりにカーテンレールを設置
もともと和室だった部屋を洋室に変更したため、押入れのふすまは撤去。
その代わりにカーテンレールを設置しています。
ふすまを撤去したのは「洋室に合わないから」ですが、
- 建具を使わないぶんコストを浮かせられる
- カーテンへの変更で通気性が良く、開け閉めしやすい
というメリットもあり、これは正解だったと感じています。
2. 押入れの床を室内のフローリングと統一
一般的に、押入れの床はその部分だけ貼り方が違います。
そのためリノベーションでは、室内の床と同じフローリングを貼り、見た目にも統一感を持たせました。
ふすまを撤去したぶん、床部分にレールがないため、
- 押入れの床を室内と統一することで物を取り出しやすい
- レールに足を引っ掛けることがなく安全
というメリットがあります。
3. 押入れの中にクロスを貼った
「暗くなりがちな押入れの中を明るくしたかった」というのが、クロスを貼った理由。
カーテンを開けっ放した際、押入れの中だけが他と違うのも嫌でした。
細かいことですが、クロスを貼ったことで押入れの見た目も気持ちも、スッキリしたように感じます。
知っておきたい押入れ収納の基本


現在の我が家の押入れです
押入れ収納の基礎知識
- 高低差を活かしデッドスペースを作らない
- 寝具類は専用ケースを活用する
- 下段収納はキャスター付きアイテムが便利
- 頻度によって収納するものの配置を決める
二段に分かれる押入れの収納ポイントは、大きく分けて上記の4点。
「物が多い」「今後も荷物が増える」という方は、特に意識しながら整理整頓してみてください。
1. 高低差を活かしデッドスペースを作らない
先ずは、上段と下段それぞれに置きたいものをグループ分けします。
上記のようなアイテムを使うと、さらに上下を分割できるため収納力がアップします。
2. 寝具類は専用ケースを活用する
敷き布団や折りたたみマットレスなど、専用の袋やケースに入れられないものは、上記のような棚があると便利です。
同じ布団類であっても、棚があれば取り出しやすさも変わります。
3. 下段収納はキャスター付きアイテムが便利
押入れの下段は、上段に比べ物の出し入れが大変。
そのため、上記のようなキャスター付きワゴンをおすすめします。漫画や本の収納棚としても役立ちます。
4. 頻度によって収納するものの配置を決める
普段よく使うものは手前、そうでない物は奥。
これが収納のお決まりルールです。
さらに、取り出しやすくしておきたい物は上段、そうでない物を下段にしておくと、より使いやすくなります。
押入れのリノベーションはどうする? まとめ
押入れは奥行きがあるため、大きな荷物を収納しやすいぶん、使い方によっては物が取り出しにくくなることもあります。
限られたスペースを余すことなく有効活用するに
- 収納の目的とコツを押さえる
- 便利グッズを使う
のが一番。
リノベーションで押入れに悩む方は、この記事でご紹介した「押入れとWICの使い分け」「押入れ収納の基本」をぜひ参考に、使い方を検討してみてください。