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結論。住宅ローンなんて大したことない












かつ、大したものでもありません。
- 30年の住宅ローンであれば、支払いは全部で360回
- 35年の住宅ローンであれば、支払いは全部で420回
賃貸は死ぬまで一生、家賃を払い続けます。
また、家を買おうが、買わまいが、人生にリスクはつきもの。
何より、住宅購入は買い物ではなく人生のプロジェクトなのです。
住宅ローンを組まなくても家賃は必要
持ち家 vs 賃貸 はどちらが良いのか。












住宅ローンは言わば、決められた期間で計画的に支払う家賃。
賃貸では手に入れられない権利に対して金利が発生するとも言い換えられます。
次項では、「住宅ローンを組まない場合の老後の住居費」について見てみましょう。
一生賃貸は老後貯金5,000万円必要


老後の実収入と実支出との差額は5.5万円|出典:金融審議会「市場ワーキング・グループ」(第21回)議事次第
5,000万円の内訳
1)60〜90歳までの30年間に必要な住居費
2,880万円
※家賃¥80,000で計算
2)無職世帯の実収入と実支出との差額5.5万円 × 30年間
1,980万円
(1)2,880万円+(2)1,980万円=4,860万円
60歳から90歳まで30年間に必要な住居費は、家賃8万円として2,880万円(更新料除く)
また、高齢無職夫婦の毎月の年金補填額は5.5万円と言われており、その額30年で1,980万円。












これはつまり、若いうちに家を買えば老後の経済的リスクを軽減できるということ。
現役時代に家を買わない場合は、老後に備えてローン同様の貯金を用意する必要があります。
現役時代にリスクを背負うか老後にリスクを負うかの違いでしかない












一方、現役時代に住宅ローンを組まない人は、老後の住居費を貯めない限り、定年後のリスクが高まります。
住宅ローンの本質はプレッシャー云々ではなく、リスクを現役時代 or 老後のどちらで負うかということです。
住宅ローンの不安やプレッシャーに対処するための方法
そうは言っても「住宅ローンはプレッシャーに感じる」という人は少なくないでしょう。
ここでは、既に住宅ローンを組んだ人、これから組む人に向けたプレッシャー対策をご紹介します。
住宅ローンの不安やプレッシャーに対処するための方法
- 相談できるファイナンシャルプランナーを見つける
- 返済計画を作る
- セーフティネットについて調べる
- 住宅ローンをゲームと捉える
1. 相談できるファイナンシャルプランナーを見つける
住宅ローンの悩みといえば、いくら借りられるか、無理なく返済できるか、ですよね?
ライフプランニングをする際は、客観的意見で家計にメスを入れてくれるプロに依頼するのが一番。












人生設計を可視化し、そのうえで返済計画を行えば不安も軽減されるはずです。
2. 返済計画を作る












例えば、
- 住宅ローン減税が終わりを迎える年に300万円繰上げ返済する
- 繰上げ返済のために5年で300万円貯める
のように決めておけば、支払いに対するモチベーションが上がります。
繰上げ返済については、手元に残しておきたい貯金とのバランスも重要なため、「お金を貯めながら返済する方法」を考えられるとベストです。
3. セーフティネットについて調べる
住宅ローンを無事完済できるかどうか、それは誰にも分かりません。












- 一時的に返済ができなくなった時の対処法
- 災害が起きたときの減免制度
- 住宅ローンの名義人が働けなくなった時の返済について
借り入れする銀行に聞く、加入する保険の保証条件を確認するなど、万が一に備えて予習をしておくと安心です。
4. 住宅ローンをゲームと捉える
住宅ローンは年単位ではなく、回数に置き換えましょう。
「ローンがまだ◯年も残っている」と考えるのではなく、「あと◯回でローンが終わる」と考えればゲーム感覚で支払いできるかもしれません。
- 30年の住宅ローンであれば、支払いは全部で360回
- 35年の住宅ローンであれば、支払いは全部で420回












プレッシャーよりも幸福感。住宅ローンでマンションを購入した理由












「人生は一度きり。自分たちだけの家に住んでみたかった」ことと、まとまった現金がなかったからです(笑)
理由1. 中古マンションを購入しリノベーションしてみたかった


リノベーション中の我が家
住宅購入のこだわりポイント
- 札幌市の中央区
- 最寄駅まで徒歩5分以内
- すすきのからタクシーで1,000円以内の距離
わたしたちが、家に求めた条件は上記の通り。
札幌にお住まいの方以外にはピンとこないかもしれないですが、この条件で「戸建」はほぼ不可能。
また、将来的に見るとマンションのほうがメリット大と判断し、マンション一択で物件探しをしました。
結果、大満足。
現在のローン支払額は、賃貸時代の家賃よりも多いですが、家を手に入れた満足感のおかげで苦には感じません。
理由2.「買うなら今しかない」という勢い
「勢い」も理由の一つです。
住宅ローンの事前審査を済ませていない段階から、物件の内覧をはじめてしまったせいか、見れば見るほどその気になってしまい……(笑)
潤沢な資金もなく、買うタイミングはもう少し先のほうが……と悩んだ時期もありましたが、数年後確実に買えるかどうかは誰にも分かりません。
結局のところ、「買えるうちに買ってしまおう」という勢いに?後押しされた気がします。
理由3. バイタリティあるうちに手を打つ
住宅ローンを組んだのは夫39歳、わたしが34歳のときでした。名義人は夫。
マンション購入の理由は、夫が40歳目前だったことにも関係します。
40歳といえば、住宅ローンを組むという前提においては決して若くない年齢。
30年の住宅ローンを組めば完済するのは単純計算で70歳……。
ただし今は元気、そして働き盛り。
「バイタリティがあるうちに手を打とう」と感じたことも購入に至った理由の一つでした。
我が家は夫婦共働きなので、頑張り次第で繰上げ返済も可能です。
ローン控除を活かして貯金をしたり、財テクにまわしてみたり、やり繰り上手な方なら予想よりも早く完済できるかもしれません。
住宅ローンはプレッシャー?まとめ
住宅ローンに限らず、人生に不安はつきものです。
健康、仕事、老後、貯蓄……考えたらキリがありません。
その点、住宅ローンは高額なためプレッシャーに感じやすいですが、賃貸であっても毎月家賃を支払わないといけない点では同じです。
繰り返しになりますが、住宅購入は買い物ではなく人生のプロジェクト。
もちろん無理は禁物ですが、前向きに進めていくのが一番です。
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