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サウナは「サウナ」「水風呂」「外気浴」の3つがセット
「サウナに入る=サウナ室に入る」と思われがちですが、サウナの醍醐味は「水風呂」であり、究極のディープリラックス、つまり「ととのう」を体感するには「外気浴」が必要です。
サ室(サウナ室)を出たあと水風呂に入らない人、あるいは水風呂の後に休憩をせず直ぐサ室へ戻る人を見かけますが、それは損な入り方。
「サウナ=熱い=疲れる」は間違い
サウナは確かに熱いです。













しかし、熱くなった身体を水風呂で締め、その後の休憩で得られる「多幸感」を味わえば、その熱さはむしろ有難く、最高の体験を得るために欠かせないプロセスだということが分かるはず。
特に女性は、「サウナより岩盤浴が良い」「水風呂なんて無理」と仰る方が多いですが、サウナは女性にこそぴったりだとわたしは思っています。
正しいサウナの入り方
正しいサウナの入り方
下記の手順、3〜6を3セット繰り返すのが基本的な手順。
- サウナに入る前に体を清める
- 湯に浸かり体を温める
- 体を拭いてサウナに入る
- サウナで汗をかく
- 水風呂に入る
- 体を拭き椅子に座って休む













それぞれの工程について、次項で詳しく見ていきましょう。
1. サウナに入る前に体を清める
サウナー は「清める」という言い方をしますが、特別なことをするわけではなく、これは「体を綺麗に洗いましょう」ということ。
まずはしっかり全身を洗います。
2. 湯に浸かり体を温める
体を洗い終えたあと、そのまま直ぐにサウナへ直行する人もいますが、湯船に浸かって体を温めることをおすすめします。
そのほうがサウナに入ったあと汗をかきやすくなりますし、何より広いお風呂は気持ちが良いです。
3. 体を拭いてサウナへ入る













濡れた体のままサウナへ入ると、サウナ室に敷いてあるタオルを汚すだけでなく、水分の蒸発熱で体が冷やされ、汗が出にくくなります。
面倒に感じますが、体を拭いてから入るほうが発汗はスムーズです。
4. サウナで汗をかく
いよいよ、ここからサウナです。
サウナは施設によって造りが様々ですが、下段と上段では温度が10〜20℃以上変わるため、初心者の方は下段から始めてください。













無理をして体調を悪化させては意味がないため「水風呂に入りたい」と思ったところでサウナから出てください。
または、「呼吸が苦しくなってきた」「脈が早くなった」と感じた時にサウナ室を出るのも正解です。
人によって感じ方は違うため、決して無理しないようにしましょう。
反対に、慣れているからと言って15分以上入ると、かえって疲労するとも言われています。
5. 水風呂に入る
さぁさぁ、ここからがサウナの重要ポイント。
サウナ室を出たら、必ず汗を流して水風呂に浸かります。













早く水に浸かりたい気持ちは分かりますが、公衆の場ですからルールは守りましょう。
汗を流す方法は3つ。自分の好きな方法で構いません。
- シャワーを使う(お湯でも水でも好きなほうでOK)
- お風呂のお湯で掛け湯する
- 水風呂の水で掛け水をする













その理由は、ギリギリまで水に触れるのを我慢し、水風呂に入った時の多幸感を高めるためです。
6. 体を拭き椅子に座って休む
いよいよ終盤。整うための最終準備に入ります。
面倒ですが、水風呂を出て休憩する前にも再度、体を拭いてください。
水滴を拭かないまま休憩すると、水分が体を冷やしてしまいます。整うためには必ず体を拭き、万全の状態で休憩しましょう。













休憩する場所は、内風呂に置いてある椅子または露天風呂にある椅子(外気浴)の、どちらか好きなほうを選んでください。
椅子に座ったら、余計なことは考えず目を閉じます。
早ければ、椅子に座って数十秒後、遅くても数分以内に「ととのう」感覚に包まれるはずです。
サウナの効果は科学的にも証明されている


サウナー・ブック(松尾大(ととのえ親方)著
後述する「サウナー・ブック」からサウナの効能について引用すると、サウナには下記の効能があるとされています。
サウナの効能
- 運動後と同じリフレッシュ効果と爽快感がある
- 幸福感が高まる
- ぐっすり眠れるようになる
- 免疫力が高まる
- 美肌になる
- 優しくなれる
- 最高のコミュニケーションがとれる
ホルモンバランスが乱れやすい女性にサウナが効果的な理由
「サウナ=おやじ」というイメージが定着している日本ですが、サウナは男女問わず効果があります。
女性は特に、男性に比べホルモンバランスが乱れやすく、それによって情緒不安定になったり、何かと不調を引き起こしがち。













ポイント
- 生理周期によるイライラ
- 疲れやすくてやる気がでない
- 肌の調子が悪くなる
ホルモンバランスを整える方法は、「食事」「睡眠」「ストレス解消」と言われており、サウナはこの3つのうち「睡眠」と「ストレス解消」に役立ちます。
サウナに入ると血流は安静時の2倍近く亢進(こうしん)するため、乳酸が排出され疲労回復しやすくなります。
サウナはメンタルの安定にも効果あり
サウナと水風呂の交代浴を反復すると血圧を正常に戻すことが可能。













なお、サウナに入ることでオキシトシンやセロトニン(幸せホルモン)が上昇することも科学的に証明されています。
ポイント
- サウナは疲労回復に効果あり
- 温冷交代浴(サウナ→水風呂)によって血圧が正常に戻る
- 温冷交代浴(サウナ→水風呂)によって自律神経が鍛えられる
サウナ初心者の入門書「サウナー・ブック(松尾大(ととのえ親方)著)」
ととのえ親方のプロフィール
ととのえ親方のプロフィール


出典:GOETHE
サウナーであれば、知らない人はいない「ととのえ親方」こと松尾大さん。
ととのえ親方は、福祉施設やフィットネスクラブを経営する実業家にしてプロサウナー。
サウナーに人気の専門ブランド「TTNE PROSAUNNER」を立ち上げるほか、2019年には医師とともに「日本サウナ学会」も設立。
札幌を訪れる経営者や著名人をサウナに案内し、「ととのう」状態に導いてきたことから「ととのえ親方」と呼ばれるようになりました。
「サ道」と「サウナーブック」をセットで読めば必ず整える
サウナの入門書といえば、タナカカツキさんの漫画「サ道」を思い浮かべる人も多いです。
ドラマ化されたことで更にファンが増え、昨今のサウナブームに拍車をかけています。
サウナの入り方や効果については「サウナー・ブック」、実在するサウナについて深堀するなら「サ道」というように、2冊セットで読むことをおすすめします。
そうすればきっと、サウナに入りたくなり、ととのってみたいと感じるはずです。
そして必ずや、ととのうでしょう。
サウナの正しい入り方まとめ
サウナのことになると、つい熱が入ってしまいますが「サウナの良さを知らないのは損」だと今は本気で思っています。
サウナの聖地「フィンランド」が、世界幸福度ランキング1位となった理由とサウナに、深い関係があることも「サウナー・ブック」を読むと理解できます。
「サウナは幸福感が高まる」と前述したとおり、サウナには人を元気にする力があり、サウナのあとは実際に、何をしても楽しいです。
ビールはもちろん、ご飯も美味しい。
ついさっきまでプンプン怒っていた人も、サウナに入れば必ず「ご機嫌」になります。
あなたもぜひ、サウナでととのってみてください。
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