60平米のマンションリノベーションはどこまでできる？費用も公開

ヨコヤム

こんにちは！ライフスタイルリフォームアドバイザーのヨコヤムヤムです。

「マンションの間取りは変更可能？」「キッチンの位置は変えられる？」など、住みたい家のイメージ通りに工事ができるか不安に感じる方は少なくありません。

そこでこの記事では、いざという時に「期待していた工事ができない」なんてことのないよう、60平米の我が家を例に事前に知っておきたいポイントをご紹介します。

我が家の例！60平米のマンションリノベーションにかかった費用は820万円

我が家は63平米の中古マンションを一度スケルトンにし、フルリノベーションしています。

かかった費用は820万円なので、平米単価は約13万円です。相場としては、安くもなく高くもないラインだと思います。

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マンションリノベーションにはできない工事もある

マンションリノベーションには、場合によって「できない工事」もあります。例えば、以下の2つは実現が難しいケースがほとんどです。

しかしながら、これには中古マンションならではの事情が関係しています。追い焚き機能を後付けできない理由については、こちらの記事をご覧ください！

マンションリノベーションはどこまでできる？

ここからは「マンションリノベーションによくある4大リクエスト」を例に、リノベーションの工事のポイントをご紹介します。

例1【大空間のLDK】ポイントはマンションの工法と構造にあり

出典:スマイティ

マンションは「梁と柱の組み方」によって居住空間に違いが現れます。

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簡単にお伝えすると「部屋の中に梁と柱が張り出すかどうか？」が大きな違いです。

古いマンションほど梁や柱が張り出す工法が多く、築浅マンションではアウトフレーム工法が増えています。

アウトフレーム工法には二つのタイプがありますが、空間を最大限に有効利用できるのは「逆梁アウトフレーム」です。

壁式構造なのかラーメン構造なのかを必ずチェック

出典:ひかリノベ

壁式構造とラーメン構造の違いは以下のとおりです。

• 壊せない壁がある＝壁式構造
• 壊せない壁がない＝ラーメン構造

壁式構造は「壁」で建物の構造を支え、ラーメン構造は梁と柱で建物を支えます。

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壁式構造の場合は取り壊せない壁があることも多いので、フルリノベーションにはラーメン構造のほうが向いています。

例2【表し天井】ポイントは階数にあり

表し（スケルトン）にした我が家の天井

コンクリートの表し天井は「マンションなら問題なくできるはず」と思われがちですが、実はそうでもありません。

以下の2つに該当する場合はNGとなることもあります。

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そのため、マンションを内覧する際に必ず「天井を抜けそうか」を確認してください！

例3【無垢フローリング】ポイントは管理規約にあり

オーク（ナラ）の無垢フローリングにした我が家

無垢フローリングを希望する方が年々増えていますが、ここで厄介なのがマンションの管理規約です。

理由は、管理規約に「フローリング禁止」とあれば、たちまちアウトだからです……！

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床暖房を採用したい場合も同様に、事前の確認が必須となります。

例4【キッチンの間取り変更】ポイントは配管の勾配にあり

出典:リノサポ

リノベーションによってキッチンの向きを変更できたとしても、配管の関係で床を高くしなければならないケースが多々あります。

その理由は、配管に勾配が必要だからです。

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パイプスペースまでの距離や水まわりの間取りによっては、バリアフリーにするのが難しいケースもあるので、希望する場合は事前にしっかり確認してください！

リノベの先輩に聞きました！平米別のリノベーション費用

ここでは、実際のリノベーション事例をもとに「工事はどこまでできるのか？」をご紹介します。4つの事例は全て、わたしが取材させていただいたお宅です。

事例1. 55㎡ 費用500万円

平米単価は約9万円です。リノベーションでは平均的なラインですが、随所に「デザイン」を感じられる個性的な空間に仕上がっています。

事例2. 88㎡ 費用700万円

平米単価は約8.8万円です。予算のほとんどを造作キッチンと床材に費やし、他はコスト減を優先する方法で平米あたりの単価を調整されています。

88㎡という広さながら、ここまで予算を抑えられるのはワンルームという間取りならではです。

事例3. 92㎡ 費用1,400万円

平米単価は約15万円です。安いとは言いない価格だけに、完成度の高いリノベーションと見て取れます。

事例4. 94㎡ 費用1,200万円

平米単価は約12.8万円です。94㎡という広さのため、平米あたりの単価調整はなかなか難しいと予想しますが、洗練された空間を拝見すると「さすがEcoDecoさん」と感じる施工事例です。

60平米のマンションは約700万円以上のリノベーション予算が必要

ご紹介した事例で計算すると、リノベーションの平均平米単価は11.6万円です。

こうしてみると、60平米を超えるマンションの場合、予算は約700万円が必要な計算となります。

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※あくまでフルリノベーションの場合です

デザイン性の高いリノベーションをするなら平米単価は10万円以上みておくのがベスト

ざっくりとした目安ではありますが、こだわりを実現するには平米単価は最低でも10万円、可能であれば13万円以上みておくことをおすすめします。

マンションリノベーションによくある質問

Q. 築古マンションほどリノベーションに不安を感じます

マンションの規模や管理状態にも左右されますが、その点に関する不安は以下の記事にまとめています。

Q. 築古マンションでも住宅ローン減税を受けられますか

Q. フルリノベーションの工事の流れを知りたい

マンションリノベーションはどこまでできる？まとめ

「リノベーションはどこまでできる？」と疑問に感じたときは「できないかもしれない工事」に目を向けてください。

前述のとおり、リノベーション工事は以下を確認することが先決です。

• マンションの工法・構造を確認する
• 表し天井にしたい場合は階数に目を向ける
• 無垢フローリングは管理規約をチェックする
• キッチンの位置変更は勾配が肝となる

リノベーションのプランニングは、必ず上記に注意しながら進めましょう！面倒に感じるかもしれませんが、どれも避けては通れないマンションならではの問題です。

ノートにメモしながら、一つ一つ情報整理していくとプランニングにも役に立つと思います。