
フォーカルポイントとは、部屋の中で視線が集中する場所のことを指します。
これが「ある」と「ない」のとでは、空間の印象がまるで違います。


















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フォーカルポイントの意味


フォーカルポイントを意識したリビングのCD収納
フォーカルポイントとは
フォーカルポイントとは主に、建築やエクステリアなどに使われる言葉。
視線が最も集まる「見せ場」のことを指します。
聞きなれない「フォーカルポイント」ですが、これが「ある」と「ない」のとでは、空間の印象がまるで違います。


















「気に入る空間を作りたい」「インテリア映えする部屋にしたい」という時は、フォーカルポイントが必要不可欠です。
フォーカルポイントの効果
フォーカルポイントの効果
- 見せ場が生まれる
- 空間が引き締められる
- 奥行きを感じられる
- 周囲の意識をそらす


















次項でそれぞれのポイントを解説します。
効果1. 見せ場が生まれる
壁面のアートボードが目を引くこちらのお部屋。


















空間自体が素敵なため、アートボードが無ければ無いでそれも良しという意見もあるでしょう。
しかしながら、このボードのおかげで目線が部屋の奥に行き、自然と広く感じられるのがポイントです。
効果2. 空間が引き締められる
家具やインテリアを同系色でまとめる際にも、フォーカルポイントが役立ちます。
この画像は、ラグと椅子に同色の差し色を取り入れた例です。
これにより、床に目が行きます。


















効果3.奥行きを感じられる
こちらは「勾配天井」を取り入れた例です。


















このアシンメトリーに視線を集めることで、リビングにより奥行きを感じられます。
効果4. 周囲の意識をそらす
物が多い部屋や見せる収納が主な部屋は、見た目が乱雑になりがちですが、それをカバーしてくれるのもフォーカルポイントです。


















これにより、乱雑な印象が薄くなる……というわけです。
フォーカルポイントの作り方と例


我が家のリビングです
フォーカルポイントの作り方
- 場所を決める
- インテリアのスタイルを決める
- テーマカラーと素材を選ぶ
- ディスプレイを考える(置く|飾る)


















ここからは、中古マンションを購入し、リノベーションをした我が家を例に各ポイントを解説します。
作り方1. 場所を決める
まずは、どこにフォーカルポイントを作るか?場所を決めところから始めます。


















リビングにフォーカルポイントを作る場合は、ドアから離れた場所を選ぶのがポイントです。
また、その部屋に入った際、視界に入りやすい角度であることも重要です。
フォーカルポイントの例1. 壁面のCD収納


壁面を使って、横いっぱいに足場板を設置しています。
フォーカルポイントの例2. 室内窓を造作


採光、抜け感、インテリア性を狙って造ったのが室内窓です
作り方2. インテリアのスタイルを決める
フォーカルポイントは、空間全体との「調和」も大切です。
ポイントにしたところだけが「悪目立ち」しては逆効果になってしまいます。


















作り方3. テーマカラーと素材を選ぶ
前述したインテリアのスタイルにも共通しますが、そこには「色と素材」が付きものです。
色は、その空間の「ベースカラー」と「メインカラー」「アクセントカラー」に合わせながら、素材を揃えると違和感がありません。
色の割合は6(ベースカラー): 3(メインカラー): 1(アクセントカラー)がおすすめです。
メインカラーは黒(建具や家具)にしています。
アクセントカラーはグリーン(植物)です。


















作り方4. ディスプレイを考える
フォーカルポイントのディスプレイ方法には、「置く」 と「飾る」 の2種類があります。
いずれにしても、ボリューム感を出すのがポイントです。


















室内窓の下にはテレビボードを置いていますが、そこを中心に植物をディスプレイしています。
今すぐできるフォーカルポイントの取り入れ方
ポイント
- 天井にダクトレールを採用する
- アクセントウォールを取り入れる
- ソファをリビングの主役にする
ここでは、「今すぐ部屋を変える方法はないの?」「賃貸でも取り入れられるアイデアを知りたい」という方に向け、簡単に取り入れられるフォーカルポイントの取り入れ方をご紹介します。
1. 天井にダクトレールを採用する


リノベーションを機に、スケルトン天井にした我が家。ダクトレールを直付けしています
インテリアに欠かせないものといえば照明です。


















理由は二つあります。
ダクトレールのメリット
- 専用フックがあり、植物などを吊り下げられる
- 専用ファンがあり、インテリア映えさせられるうえ空調効率もアップする
賃貸でも後付けできるため、フォーカルポイントを天井に作るのも空間のアクセントには効果的です。


















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2. アクセントウォールを取り入れる


我が家ではキッチンとリビングを間仕切る壁に、ブリックタイルを採用しました
アクセントウォールとは、読んで字のごとく部屋のなかでアクセントとなる壁のことです。


















白やベージュが多い住宅の壁紙に、アクセントウォールを加えるだけで空間にメリハリや生まれ、壁の存在感が増すだけでなく、その周りに置く家具などのアイテムも引き立ちます。
3. ソファをリビングの主役にする
家のなかで大きな面積を占める家具といえばソファです。


















もし今、「リビングがイマイチ、ぱっとしない」と感じる方は、思い切ってソファを買い換えてみると良いでしょう。
ソファ選びのポイントは、下記に詳しくまとめています。
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インテリアはフォーカルポイントが鍵!のまとめ
フォーカルポイントの効果はリビングに限りません。
玄関やトイレにもあるとメリット大。特に玄関は「家の顔」です。
玄関は家の中でも印象に残りやすい場所のため、まずはここからフォーカルポイントを作ってみるのもおすすめです。
また、部屋を模様替えする際もフォーカルポイントを意識するとメリハリのある部屋に変化するはずです。
「気分転換をしたい」「今の部屋に飽きた」という方は、この記事を参考にぜひフォーカルポイントを取り入れてみてください。
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