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フォーカルポイントの意味


フォーカルポイントを意識して設置した足場板のCD収納
フォーカルポイントとは
フォーカルポイントとは主に、建築やエクステリアなどに使われる言葉。
視線が最も集まる「見せ場」のことを指します。
聞きなれない「フォーカルポイント」ですが、これが「ある」と「ない」のとでは、空間の印象がまるで違います。
















「気に入る空間を作りたい」「インテリア映えする部屋にしたい」という時は、フォーカルポイントが必要不可欠です。
フォーカルポイントの効果
フォーカルポイントの効果
- 見せ場が生まれる
- 空間が引き締められる
- 奥行きを感じられる
- 周囲の意識をそらす
フォーカルポイントで得られる効果は主に4つ。次項でそれぞれのポイントを解説します。
1. 見せ場が生まれる
壁面のアートボードが目を引くこちらのお部屋。
















空間自体が素敵なため(笑)アートボードが無ければ無いでそれも良しという意見もあるでしょう。
しかしながらこのボードのおかげで目線が部屋の奥に行くため、自然と広く感じられるのがポイントです。
2. 空間が引き締められる
家具やインテリアを同系色でまとめる際にも、フォーカルポイントが役立ちます。
この画像の場合は、ラグと椅子に同色の差し色を取り入れた例。
これにより、床に目が行きます。
















3.奥行きを感じられる
こちらは「勾配天井」を取り入れた例。
















このアシンメトリーに視線を集めることで、リビングにより奥行きを感じることができます。
4. 周囲の意識をそらす
物が多い部屋や見せる収納が主な部屋は、見た目が乱雑になりがちですが、それをカバーしてくれるのもフォーカルポイント。
















これにより、乱雑な印象が薄くなる……というわけです。
フォーカルポイントの作り方
フォーカルポイントの作り方
- 場所を決める
- インテリアのスタイルを決める
- テーマカラーと素材を選ぶ
- ディスプレイを考える(置く|飾る)
フォーカルポイントの効果に続いて知っておきたいのが、その作り方。
ここからは、中古マンションを購入し、リノベーションをした我が家を例に各ポイントを解説します。
1. 場所を決める
まずは、どこにフォーカルポイントを作るか?場所を決めところから始めます。
















リビングにフォーカルポイントを作る場合は、ドアから離れた場所を選ぶのがポイント。
また、その部屋に入った際、視界に入りやすい角度であることも重要です。
フォーカルポイント1. 壁面のCD収納


壁面を使って、横いっぱいに足場板を設置しています。
フォーカルポイント2. 室内窓を造作


採光、抜け感、インテリア性を狙って造った室内窓。リビングに入ったときは気付きにくい位置にありますが、ソファに座るとこの通り。
2. インテリアのスタイルを決める
フォーカルポイントは、空間全体との「調和」も大切。
ポイントにしたところだけが「悪目立ち」しては逆効果です。
















3. テーマカラーと素材を選ぶ
前述したインテリアのスタイルにも共通しますが、そこには「色と素材」が付き物です。
色は、その空間の「ベースカラー」と「メインカラー」「アクセントカラー」に合わせながら、素材を揃えると違和感がありません。
色の割合は6(ベースカラー): 3(メインカラー): 1(アクセントカラー)がおすすめ。
















4. ディスプレイを考える
フォーカルポイントのディスプレイ方法には、「置く」 と「飾る」 の2種類があります。
いづれにしても、ボリューム感を出すのがポイント。
















今すぐできるフォーカルポイントの取り入れ方
ポイント
- 天井にダクトレールを採用する
- アクセントウォールを取り入れる
- ソファをリビングの主役にする
ここでは、「今すぐ部屋を変える方法はないの?」「賃貸でも取り入れられるアイデアを知りたい」という方に向け、簡単に取り入れられるフォーカルポイントの取り入れ方をご紹介します。
1. 天井にダクトレールを採用する


リノベーションを機にスケルトン天井にした我が家。ダクトレールを直付けしています
インテリアに欠かせないものといえば照明です。
















理由は二つあります。
ダクトレールのメリット
- 専用フックがあり、植物などを吊り下げられる
- 専用ファンがあり、インテリア映えさせられるうえ空調効率もアップする
賃貸でも後付けできるため、フォーカルポイントを天井に作るのも空間のアクセントには効果的です。
















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2. アクセントウォールを取り入れる


我が家ではキッチンとリビングを間仕切る壁にブリックタイルを採用しました
アクセントウォールとは、読んで字のごとく部屋のなかでアクセントとなる壁のこと。
















白やベージュが多い住宅の壁紙に、アクセントウォールを加えるだけで空間にメリハリや生まれ、壁の存在感が増すだけでなく、その周りに置く家具などのアイテムも引き立ちます。
3. ソファをリビングの主役にする
家のなかで大きな面積を占める家具といえばソファ。
















もし今、「リビングがイマイチ、ぱっとしない」と感じる方は、思い切ってソファを買い換えてみると良いでしょう。
ソファ選びのポイントは、下記に詳しくまとめています。
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フォーカルポイントの効果とメリットまとめ
フォーカルポイントの効果はリビングに限りません。
玄関やトイレにもあるとメリット大。特に玄関は「家の顔」です。
玄関は家の中でも印象に残りやすい場所のため、まずはここからフォーカルポイントを作ってみるのもおすすめ。
また、部屋を模様替えする際もフォーカルポイントを意識するとメリハリのある部屋に変化するはずです。
「気分転換をしたい」「今の部屋に飽きた」という方は、この記事を参考にぜひフォーカルポイントを取り入れてみてください。
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