![ヨコヤム](https://www.yokoyumyum.com/wp-content/uploads/2019/03/20190204165546-2-300x284.jpg)
「ピーコン(Pコン)」とは、コンクリート打ちっ放しの建物や壁にみえる浅くて丸い穴のことです。皆さんも一度は、目にしたことがあると思います。
そしてこの穴は、コンクリートを流し込む際に使う「ある道具」の跡をそう呼ぶことをご存知でしょうか? そこでこの記事では、自宅のリノベーションを機にわたしも知った「ピーコン」についてご紹介します。
表しにしたスケルトン天井と梁で丸い穴を発見
![コンクリート天井にしたリビング](https://www.yokoyumyum.com/wp-content/uploads/2021/06/vertical-blinds-640x480.jpg)
リノベーションを機にLDKはスケルトン天井にしています
我が家は、2016年に中古マンションを購入し、フルリノベーションしています。
リビングとキッチンは、二重天井を撤去し、スケルトンの表し天井にしました。
![ヨコヤム](https://www.yokoyumyum.com/wp-content/uploads/2019/03/20190204165546-2-300x284.jpg)
賃貸マンションも分譲マンションも、その多くは二重天井あるいはクロス貼りが多いため、はじめから表し天井であることは、ほぼありません。
それゆえに「リノベーションをするからには絶対、表し」と決めていたわたしたち!
それが、梁や天井に残る丸い穴です。
![ヨコヤム](https://www.yokoyumyum.com/wp-content/uploads/2019/03/20190204165546-2-300x284.jpg)
ピーコン(Pコン)と呼ばれるコンクリートの丸い穴
![image コンクリートの梁に残るPコンの跡](https://www.yokoyumyum.com/wp-content/uploads/2019/03/20190128143057.jpg)
コンクリートの梁に残るPコンの跡
天井を表しにするということは、梁や配管も同様にむき出し状態となります。
その梁でみつけたのが、上記の丸い模様(画像右下)です。
![ヨコヤム](https://www.yokoyumyum.com/wp-content/uploads/2019/03/20190204165546-2-300x284.jpg)
ちなみにピーコンは「プラスチックコーン」の頭文字「P」からきています。
ピーコンとは壁のへそ
コンクリートを固める3つのパーツ
- ピーコン
- セパレーター
- フォームタイナット
マンションは、RC造ですもんね?
![ヨコヤム](https://www.yokoyumyum.com/wp-content/uploads/2019/03/20190204165546-2-300x284.jpg)
![ヨコヤム](https://www.yokoyumyum.com/wp-content/uploads/2019/03/20190204165546-2-300x284.jpg)
ちなみに、コンクリートを型枠に流し込む際はピーコンを含めて3つのパーツが必要だそうです。
ピーコンはコンクリートの型枠に必要な部品
![image Pコン(ピーコン)の正体](https://www.yokoyumyum.com/wp-content/uploads/2019/03/20170331111237.jpg)
出典:朝日建設の現場日記
ご覧のとおり、セパレーターはコンクリート内に残りますが、ピーコンは撤去されます。
![ヨコヤム](https://www.yokoyumyum.com/wp-content/uploads/2019/03/20190204165546-2-300x284.jpg)
ピーコン跡をどうみせるか
「ピーコンの跡をどう処理するか?」これには二つの方法があります。
- ピーコンの跡をあえて残す
- ピーコンの跡を埋める
![ヨコヤム](https://www.yokoyumyum.com/wp-content/uploads/2019/03/20190204165546-2-300x284.jpg)
平滑にして、壁一面を丸ごと平面にするパターンもあります。
ピーコン跡を生かしたインテリア
![](https://www.yokoyumyum.com/wp-content/uploads/2019/03/blog_import_546ae291805a9.jpg)
出典:タカギプランニングオフィス
画像は、ピーコンを生かした飾り棚の例です。
![ヨコヤム](https://www.yokoyumyum.com/wp-content/uploads/2019/03/20190204165546-2-300x284.jpg)
ピーコンは必ず残る跡のため、施工後に隠さない場合は、型枠の種類やピーコンのピッチなどを決める「割り付け」が大切です。
![ヨコヤム](https://www.yokoyumyum.com/wp-content/uploads/2019/03/20190204165546-2-300x284.jpg)
天井を吊る(二重天井用)の穴も発見
![image 天井に残る丸い穴](https://www.yokoyumyum.com/wp-content/uploads/2019/03/20190128143128.jpg)
天井に残る丸い穴
![ヨコヤム](https://www.yokoyumyum.com/wp-content/uploads/2019/03/20190204165546-2-300x284.jpg)
お次は、上記の画像にみえる穴です。
工事終了後の天井の様子ですが、天井を解体したばかりの頃は、下記のような状態でした。
![image 二重天井のためのネジ穴](https://www.yokoyumyum.com/wp-content/uploads/2019/03/20170331114421.jpg)
出典:ハンズデザイン一級建築士事務所
二重天井に隠された秘密
穴のまわりから、釘が飛び出る上記の穴!
![ヨコヤム](https://www.yokoyumyum.com/wp-content/uploads/2019/03/20190204165546-2-300x284.jpg)
表し天井にしていなければ、今もきっと知らないままで居ただろう穴の存在。
興味のない方のほうが多いと思いますが……わたしは興味津々でした。
ピーコンを飾るアクセントセラミック
![ピーコンを飾るアクセントセラミック](https://www.yokoyumyum.com/wp-content/uploads/2019/03/img01-640x372.jpg)
出典:セラメッセ
![ヨコヤム](https://www.yokoyumyum.com/wp-content/uploads/2019/03/20190204165546-2-300x284.jpg)
しかも、可愛い……!
バリエーション豊かな装飾
![](https://www.yokoyumyum.com/wp-content/uploads/2019/03/01e8f52c5105a87756dbf6aa6caf9faf-640x300.png)
出典:セラメッセ
![ヨコヤム](https://www.yokoyumyum.com/wp-content/uploads/2019/03/20190204165546-2-300x284.jpg)
価格は1個¥600〜¥900前後です。
我が家のピーコン跡は既に埋められていますが、もし穴が開きっぱなしであれば、これを飾ってみたかったです。
Pコン(ピーコン)とは?セパ穴ともいうコンクリートの丸い跡まとめ
![コンクリート壁のピーコン](https://www.yokoyumyum.com/wp-content/uploads/2020/06/p-con-640x480.jpg)
カフェで見かけた、コンクリート壁のピーコンです
棚を設置できたり、ボタンのような飾りを付けられたり、「ピーコンって面白い!」と思いませんか?
また、丸い穴の謎が解けてスッキリしたと同時に、もっと早くに知っていればな……と少し悔しい気もします。
これからは、コンクリート打ちっ放しの建物をみるたびに、ピーコン跡がどうなってるのかチェックしてしまいそうです。
こちらの記事もあわせてどうぞ
-
コンクリート天井の魅力とは?スケルトン天井のメリット・デメリット
コンクリート造のマンションだからこそ実現できるスケルトン天井。コンクリート現し、躯体現しとも言われますが、どちらも意味は同じです。この記事ではスケルトン天井のメリット・デメリット徹底解説。我が家の施工事例もご紹介します。
続きを見る
-
スケルトンリフォームは後悔する?デメリットを経験者が語ります
スケルトンリフォーム(フルリノベーション)のデメリットをヨコヤムヤムが徹底解説。「天井をスケルトンにして寒くない?」「工事費用が高いのでは?」などスケルトンリフォームの疑問質問にもお答えします。
続きを見る
-
マンションが梁だらけ!ギロチンマンションは後悔する?実例も紹介
「マンションが梁だらけなのはなぜ?」「梁がないマンションってあるの?」「梁は撤去できる?」と疑問を抱く方に向け、梁ができる理由と梁の少ないマンションの選び方を紹介します。また、実際にギロチンマンションを購入した我が家についてもまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
続きを見る